だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
「実際に使用しているのを見るのは初めてですが、流石はカイル様の作られた物……性能が凄まじいですね。サベイランスちゃん……ええと、星間……たんさ……たんさく?」
コーラルが顎に手を当てて、魔導具の名前を思い出そうとする。しかし思い出せず何度も同じ言葉を繰り返すのみであった。
そんなコーラルを見兼ねて、カイルは高らかにその名を告げた。
「星間探索型魔導監視装置──ニックネームがサベイランスちゃんだ! ちゃんと覚えてくれよな!!」
「いや無理ですね……長いし難し……いやどこ見て言ってんですか?」
突然虚空に向けてキメ顔を作るカイルとそれに冷静にツッコミを入れるコーラル。
冷たい対応をされてしまったカイルはしょんぼりとしながらサベイランスちゃんにかけられた布を取った。
そこに現れたのは、フワフワと浮かぶ大きな薄い箱。その表面──一面のみが魔水晶となっており、そこには様々なものが映し出される。
世界地図、プログラムコードのようにとめどなく流れ続ける様々な魔法の構成術式、【転送】【音声】【座標】【起動】【停止】といった文字……その種類は様々であった。
そしてカイルはその表面、【停止】の部分に軽く指先で触れ、サベイランスちゃんを停止させた。
その瞬間、サベイランスちゃんは暗転する。カイルは愛おしそうにそれを見つめ撫でていた。
コーラルが顎に手を当てて、魔導具の名前を思い出そうとする。しかし思い出せず何度も同じ言葉を繰り返すのみであった。
そんなコーラルを見兼ねて、カイルは高らかにその名を告げた。
「星間探索型魔導監視装置──ニックネームがサベイランスちゃんだ! ちゃんと覚えてくれよな!!」
「いや無理ですね……長いし難し……いやどこ見て言ってんですか?」
突然虚空に向けてキメ顔を作るカイルとそれに冷静にツッコミを入れるコーラル。
冷たい対応をされてしまったカイルはしょんぼりとしながらサベイランスちゃんにかけられた布を取った。
そこに現れたのは、フワフワと浮かぶ大きな薄い箱。その表面──一面のみが魔水晶となっており、そこには様々なものが映し出される。
世界地図、プログラムコードのようにとめどなく流れ続ける様々な魔法の構成術式、【転送】【音声】【座標】【起動】【停止】といった文字……その種類は様々であった。
そしてカイルはその表面、【停止】の部分に軽く指先で触れ、サベイランスちゃんを停止させた。
その瞬間、サベイランスちゃんは暗転する。カイルは愛おしそうにそれを見つめ撫でていた。