だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
『──だれ、じゃ。ここに、にんげんがおとずれる……など』
突然脳内に低く唸るような声。その声に引っぱられるようにおもむろに開かれる竜の目蓋。すると現れるは鋭い瞳孔を持つ黄金の瞳。
これは緑の竜の声なのだろう。私はゆっくりと竜に近づきながら、竜に問う。
「……私はアミレス。あなたは緑の竜よね?」
『……ふ、そうじゃ。われ、は……いだいなる、みどりの、りゅう……じゃが……もう、われには、りゅうとして……そらをかけることも…………できぬ、のじゃ……あねうえ、どうして……っ』
緑の竜は悲しげに語った。あねうえ……姉上? 一体何があったのか。
「ねぇ、何があったの? どうしてあなたはそんなに傷だらけなの?」
虚ろな竜の瞳を見上げ、私は更に尋ねた。すると緑の竜は意外にも少しずつ話してくれた。
『ずぅっと、ずぅっと…………むかし。あれから、なんねんたったのかも、わからぬが……われは、しろの、あねうえに……ここでねむらされたのじゃ。なみだを、ながしながら……あねうえは、われを…………つい、せんじつ。めがさめたら……われ、しにかけておった……のじゃ』
緑の竜はその黄金の瞳から涙を流した。あぁ、見た目も威圧感も確かに竜なのだが……その中身はなんら私達と変わらないじゃないか。
しかし、白の姉上か……もしかして白の竜の事?
その竜によって緑の竜が長い間眠らされていて、その結果ここまで衰弱し、生存本能で呪いを撒いて生き長らえていると。……想像以上にややこしい問題のようだ。
だがしかし、ここで私はふと思い出したのだ。
突然脳内に低く唸るような声。その声に引っぱられるようにおもむろに開かれる竜の目蓋。すると現れるは鋭い瞳孔を持つ黄金の瞳。
これは緑の竜の声なのだろう。私はゆっくりと竜に近づきながら、竜に問う。
「……私はアミレス。あなたは緑の竜よね?」
『……ふ、そうじゃ。われ、は……いだいなる、みどりの、りゅう……じゃが……もう、われには、りゅうとして……そらをかけることも…………できぬ、のじゃ……あねうえ、どうして……っ』
緑の竜は悲しげに語った。あねうえ……姉上? 一体何があったのか。
「ねぇ、何があったの? どうしてあなたはそんなに傷だらけなの?」
虚ろな竜の瞳を見上げ、私は更に尋ねた。すると緑の竜は意外にも少しずつ話してくれた。
『ずぅっと、ずぅっと…………むかし。あれから、なんねんたったのかも、わからぬが……われは、しろの、あねうえに……ここでねむらされたのじゃ。なみだを、ながしながら……あねうえは、われを…………つい、せんじつ。めがさめたら……われ、しにかけておった……のじゃ』
緑の竜はその黄金の瞳から涙を流した。あぁ、見た目も威圧感も確かに竜なのだが……その中身はなんら私達と変わらないじゃないか。
しかし、白の姉上か……もしかして白の竜の事?
その竜によって緑の竜が長い間眠らされていて、その結果ここまで衰弱し、生存本能で呪いを撒いて生き長らえていると。……想像以上にややこしい問題のようだ。
だがしかし、ここで私はふと思い出したのだ。