だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
「…………とにかく守ってくれ。暴れる必要は無い。あらゆる外敵から……いつか来るあの子の悲惨な運命から、あの子を守ってくれ」
「……分かった。竜は恩を忘れぬ、あやつに救われたこの命の限り──我はアミレスを守ると緑の竜の名において誓う」
シルフから告げられた恩返しの方法を受け入れ、ナトラは強く宣言した。
それに続くように、イリオーデが眦を決して口を開いた。
「……私も、この命にかけて王女殿下を守ると誓う。元より私の全てはあの御方の為にある!」
イリオーデの決意を聞いたエンヴィーは「ほぉ〜」と感心したような声をもらした後、
「…………誰?」
とシルフにこっそり尋ねた。シルフは呆れたようにため息を一つこぼし、
「……アミィが私兵を雇ったって話はしただろ。あれもその中の一人、凄く面倒臭い気配がする男だ」
かなり雑に説明した。それにエンヴィーは「確かにちょっとシルフさんと似たタイプっすね」と正直に返してしまい、シルフのドスの効いた「なんか言ったか」という言葉をお見舞いされた。
「っあの! わたしも……わたしもアミレス様の為に生きたいです! アミレス様が誰よりも幸せになれるよう、そのお手伝いがしたいです……っ!!」
(だって、わたしはその為に──アミレス様の為に魔女になると決めたんだもの!)
そして次に手を挙げたのはメイシアだった。手袋のついた左手を高く掲げ、冷や汗の滲む顔でメイシアはイリオーデに賛同した。
その言葉に……メイシアを守りたいというアミレスの思いを知っているシルフは疑問をぶつけた。
「敵は皇帝だ、皇太子だ。帝国民の君達が……アミィの為に全てを擲つ事が出来るのか?」
「当然だ。先程も言った通り、私の全ては王女殿下の為にある。相手が誰であろうと関係ない」
「はい。わたしはアミレス様の為ならば、世界だって敵に回す覚悟です」
精霊からの問に、イリオーデとメイシアは即答した。その覚悟が確かなものであると、精霊は二人を認めた。
「……分かった。竜は恩を忘れぬ、あやつに救われたこの命の限り──我はアミレスを守ると緑の竜の名において誓う」
シルフから告げられた恩返しの方法を受け入れ、ナトラは強く宣言した。
それに続くように、イリオーデが眦を決して口を開いた。
「……私も、この命にかけて王女殿下を守ると誓う。元より私の全てはあの御方の為にある!」
イリオーデの決意を聞いたエンヴィーは「ほぉ〜」と感心したような声をもらした後、
「…………誰?」
とシルフにこっそり尋ねた。シルフは呆れたようにため息を一つこぼし、
「……アミィが私兵を雇ったって話はしただろ。あれもその中の一人、凄く面倒臭い気配がする男だ」
かなり雑に説明した。それにエンヴィーは「確かにちょっとシルフさんと似たタイプっすね」と正直に返してしまい、シルフのドスの効いた「なんか言ったか」という言葉をお見舞いされた。
「っあの! わたしも……わたしもアミレス様の為に生きたいです! アミレス様が誰よりも幸せになれるよう、そのお手伝いがしたいです……っ!!」
(だって、わたしはその為に──アミレス様の為に魔女になると決めたんだもの!)
そして次に手を挙げたのはメイシアだった。手袋のついた左手を高く掲げ、冷や汗の滲む顔でメイシアはイリオーデに賛同した。
その言葉に……メイシアを守りたいというアミレスの思いを知っているシルフは疑問をぶつけた。
「敵は皇帝だ、皇太子だ。帝国民の君達が……アミィの為に全てを擲つ事が出来るのか?」
「当然だ。先程も言った通り、私の全ては王女殿下の為にある。相手が誰であろうと関係ない」
「はい。わたしはアミレス様の為ならば、世界だって敵に回す覚悟です」
精霊からの問に、イリオーデとメイシアは即答した。その覚悟が確かなものであると、精霊は二人を認めた。