だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
♢♢♢♢
「おぉおおおおおっ」
「カッケー! すっごいカッケー!!」
「…………ほんとにかっこいいじゃん……」
「ッハァ! メイシアちゃっ──」
「エリニティ、ステイ」
制服を見て目を輝かせるシャルとジェジとルーシアン。制服をスルーしてメイシアに飛びかかろうとするエリニティに手刀を落とし、行動を封じるバドール。
「こんなに高そうな服、私達が……」
「アタシはもうちょっと可愛い方が良かったかも。でもすっごいスベスベだから許す」
「……偉そうに……僕達がこんないい服着れるだけでも天変地異なのに」
「ねえ見てよディオ、これちゃんと俺達の体格に合わせて作られてるみたいだ」
「本当に俺達専用の服、って事か」
棘のある会話をしながら制服を眺めるクラリスとメアリードとユーキ。それとは対照的に子供のように無邪気な笑みを浮かべるラークとディオ。
そして、
「──私達の、王女殿下の騎士たる……証……」
後生大事に制服を抱き締めるイリオーデ。
なんというか、皆ちゃんと喜んでくれている……と思っていいのかな? まぁ、喜んでくれているのだろう。
メイシアとやったね、と手を合わせて笑い合う。そしてその後皆が早速着替えると言い出したので、メイシアが用意した制服の着方マニュアルを置いて私達は馬車まで戻り、暫し待つ。
この後皇宮に戻ったらまた仕事だよ……とぼやいているとマクベスタが、
「オレで手伝えそうなものは手伝うから、そう悲観するな」
と甘やかしてくるものだから。私はキラキラとした目でマクベスタ……っ! と彼を見つめた。すると隣に座っていたメイシアがギュッと私の腕に抱きついてきて、
「アミレス様っ、わたしも、わたしも何かお手伝いしたいです!」
上目遣いでそう宣言した。もうっ……なんて可愛くていい子なのメイシアは!
でもごめんねメイシア、ただでさえ後継者教育のようなもので忙しい貴女に私の仕事まで手伝わせる訳にはいかないの。
「ありがとう、メイシア。でも流石に十一歳の子に仕事を手伝わせるなんて、私には出来ないし……その言葉だけで私、頑張れるわ」
メイシアの小さな頭を優しく撫でながら、私はごめんねと告げる。メイシアはそれを聞いて「そうですか……」としゅんとなった。
「おぉおおおおおっ」
「カッケー! すっごいカッケー!!」
「…………ほんとにかっこいいじゃん……」
「ッハァ! メイシアちゃっ──」
「エリニティ、ステイ」
制服を見て目を輝かせるシャルとジェジとルーシアン。制服をスルーしてメイシアに飛びかかろうとするエリニティに手刀を落とし、行動を封じるバドール。
「こんなに高そうな服、私達が……」
「アタシはもうちょっと可愛い方が良かったかも。でもすっごいスベスベだから許す」
「……偉そうに……僕達がこんないい服着れるだけでも天変地異なのに」
「ねえ見てよディオ、これちゃんと俺達の体格に合わせて作られてるみたいだ」
「本当に俺達専用の服、って事か」
棘のある会話をしながら制服を眺めるクラリスとメアリードとユーキ。それとは対照的に子供のように無邪気な笑みを浮かべるラークとディオ。
そして、
「──私達の、王女殿下の騎士たる……証……」
後生大事に制服を抱き締めるイリオーデ。
なんというか、皆ちゃんと喜んでくれている……と思っていいのかな? まぁ、喜んでくれているのだろう。
メイシアとやったね、と手を合わせて笑い合う。そしてその後皆が早速着替えると言い出したので、メイシアが用意した制服の着方マニュアルを置いて私達は馬車まで戻り、暫し待つ。
この後皇宮に戻ったらまた仕事だよ……とぼやいているとマクベスタが、
「オレで手伝えそうなものは手伝うから、そう悲観するな」
と甘やかしてくるものだから。私はキラキラとした目でマクベスタ……っ! と彼を見つめた。すると隣に座っていたメイシアがギュッと私の腕に抱きついてきて、
「アミレス様っ、わたしも、わたしも何かお手伝いしたいです!」
上目遣いでそう宣言した。もうっ……なんて可愛くていい子なのメイシアは!
でもごめんねメイシア、ただでさえ後継者教育のようなもので忙しい貴女に私の仕事まで手伝わせる訳にはいかないの。
「ありがとう、メイシア。でも流石に十一歳の子に仕事を手伝わせるなんて、私には出来ないし……その言葉だけで私、頑張れるわ」
メイシアの小さな頭を優しく撫でながら、私はごめんねと告げる。メイシアはそれを聞いて「そうですか……」としゅんとなった。