だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
第二節・爵位簒奪編
143.帝都に混乱を
「うぅ…………もうアミレス様とお別れしなければならないなんて……」
「いつでも遊びに来てちょうだい、メイシア」
「はいっ!」
東宮の前にて、伯爵家の家紋の馬車に乗り込む直前のメイシアとぎゅっと抱擁する。裁判も無事勝利して終わり、色々と事後処理が終わった数日後……今日は伯爵夫人達とクラリス達が避難を終えて自宅に戻る日なのだ。
もう、一回来てしまえば二回目も三回目も変わんないと思うのよ。だからこれからは沢山遊びに来て欲しいな。ご存知の通り公務が忙しいので、最近は私もあまり出掛けられないのだ。
その為、私とてメイシアには会いたいし出来れば向こうから会いに来てくれたら嬉しいな〜なんて怠惰な私は思った。我ながら中々の妙案である。
「少しの間でしたが本当にお世話になりましたわ、王女殿下。後日改めてお礼の品をお送りしますので、受け取っていただけたら嬉しいです」
「そんな。気にしないで下さい伯爵夫人。私は皇族として当然の事をしたまでですから」
「ふふ、では臣下からの貢物も当然受け取ってくださいますね?」
「うっ……分かりました、大人しく受け取らせてもらいます」
「それは良かったですわ」
伯爵夫人には敵わないなぁ……何だか常に一枚上手なんだよね、夫人は。いや単純に私が馬鹿なだけなんだけどね。
そうやって伯爵夫人達を見送ったら次はクラリス達だ。こちらはあっという間に送る事が可能だろう。何せうちには優秀な魔導師が二人いるからね!
「いつでも遊びに来てちょうだい、メイシア」
「はいっ!」
東宮の前にて、伯爵家の家紋の馬車に乗り込む直前のメイシアとぎゅっと抱擁する。裁判も無事勝利して終わり、色々と事後処理が終わった数日後……今日は伯爵夫人達とクラリス達が避難を終えて自宅に戻る日なのだ。
もう、一回来てしまえば二回目も三回目も変わんないと思うのよ。だからこれからは沢山遊びに来て欲しいな。ご存知の通り公務が忙しいので、最近は私もあまり出掛けられないのだ。
その為、私とてメイシアには会いたいし出来れば向こうから会いに来てくれたら嬉しいな〜なんて怠惰な私は思った。我ながら中々の妙案である。
「少しの間でしたが本当にお世話になりましたわ、王女殿下。後日改めてお礼の品をお送りしますので、受け取っていただけたら嬉しいです」
「そんな。気にしないで下さい伯爵夫人。私は皇族として当然の事をしたまでですから」
「ふふ、では臣下からの貢物も当然受け取ってくださいますね?」
「うっ……分かりました、大人しく受け取らせてもらいます」
「それは良かったですわ」
伯爵夫人には敵わないなぁ……何だか常に一枚上手なんだよね、夫人は。いや単純に私が馬鹿なだけなんだけどね。
そうやって伯爵夫人達を見送ったら次はクラリス達だ。こちらはあっという間に送る事が可能だろう。何せうちには優秀な魔導師が二人いるからね!