だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
「あっ、おかえりシルフ。今までどうしてたの?」
「いやちょっと野暮用が……もっと早く戻ってくるつもりだったんだけど……本当にごめんね、一人で大丈夫だった? 何も無かった?」
「大丈夫だよ。男の人達に囲まれてそれを制圧したり、優しいお兄さんと仲良くなったぐらいかな」
シルフが微動だにしていなかった一時間程の間に起きた出来事を話すと、シルフは切羽詰まった声で、
「色々あり過ぎじゃないかな!? 何でよりによってボクがいない時に限ってそんな!」
むぎゅぅっと私の頬を二つの肉球で摘んできた。
面白そうな事があったのに自分だけ体験出来なくて拗ねてるのかしら。これからはちゃんとシルフを起こしてあげるようにしよう。
「それでねシルフこの後なんだけど」
「もうちょっと掘り下げさせてくれてもよくない……?」
シルフは動揺を隠せない様子で呟いた。しかし私はスルーして続ける。
「私ね、何とかして奴隷商の拠点に乗り込んで捕えられてる子供達を助けたいの」
私の言葉に、猫シルフはまたもや動きを止めた。
そしてかなりの間を置いてからシルフは叫ぶ。
「…………どうしてそうなったの?!」
そして私は、近くのベンチに一旦腰を下ろして、かくかくしかじかと一連の流れを説明する。
「いやちょっと野暮用が……もっと早く戻ってくるつもりだったんだけど……本当にごめんね、一人で大丈夫だった? 何も無かった?」
「大丈夫だよ。男の人達に囲まれてそれを制圧したり、優しいお兄さんと仲良くなったぐらいかな」
シルフが微動だにしていなかった一時間程の間に起きた出来事を話すと、シルフは切羽詰まった声で、
「色々あり過ぎじゃないかな!? 何でよりによってボクがいない時に限ってそんな!」
むぎゅぅっと私の頬を二つの肉球で摘んできた。
面白そうな事があったのに自分だけ体験出来なくて拗ねてるのかしら。これからはちゃんとシルフを起こしてあげるようにしよう。
「それでねシルフこの後なんだけど」
「もうちょっと掘り下げさせてくれてもよくない……?」
シルフは動揺を隠せない様子で呟いた。しかし私はスルーして続ける。
「私ね、何とかして奴隷商の拠点に乗り込んで捕えられてる子供達を助けたいの」
私の言葉に、猫シルフはまたもや動きを止めた。
そしてかなりの間を置いてからシルフは叫ぶ。
「…………どうしてそうなったの?!」
そして私は、近くのベンチに一旦腰を下ろして、かくかくしかじかと一連の流れを説明する。