真夏の夜の夢子ちゃん
洸平は、女の子の手をそっと握った。
ぴくっと一瞬震えたが、彼女は手を振り払うことはしない。
もう片方の手を背中に回し抱きしめると、抵抗する様子もなく洸平に体をあずけてくる。
桃のような甘い香りが洸平を包んだ。水分を含んだしっとりした髪が指に絡む。首筋にはうっすらと汗がにじんでいるのがわかる。体温が伝わってくる。
その全てに、体の奥底が刺激される。
華奢すぎるほどのその体は強く抱きしめたら折れてしまいそうで、洸平は少し力をゆるめた。
ふっと、女の子が息を吐く。
ゆっくり体を離すと、彼女は大きな目で洸平を見つめた。
そして何かを言いたそうに口を少し開いたが、すぐに洸平の唇によってふさがれた。
「…んっ。」
と、思いのほか大人っぽい声を出されて、洸平の体は反応してしまう。
一度離したものの、再びそのぷっくりした唇に自分の唇を押し付けた。
おそらく服の上からでもわかるほどに、股間は膨らんでしまっている。恥ずかしかったが、生理現象なのだから仕方ないとあきらめた。
どうせ誰もいないし、そもそもこの状況で勃ってしまったモノを鎮めることなど、到底無理な話だ。
洸平は女の子に何度もキスをした。
彼女の唇は、柔らかくて温かくて。ずっと触れていたいような心地良い感触。
時々彼女が、「はぁっ…」と息を漏らすものだから、それだけで脳みそが溶けそうになる。
その時、閃光が2人を照らした。少し遅れて、ドドンと地の底から響いてくるような大きな音と振動。
洸平が驚いて外を見ると、川の向こう側に大きな花火が上がっていた。
「…花火…?」
今までこの時期にこの町で花火を見たことなどなかったが…。
そういえば、去年の春に町長が代わってから、町おこしに必死らしいという話は母親から聞いていた。
空いっぱいに広がった花火は、金や銀のキラキラを夜空に降らせている。
そのキラキラが消えそうになると、また次の花火が一発上がる。
テレビで見るような有名な花火大会の豪華な花火とは比較にもならないが、この田舎町の広い夜空には、こういう素朴な花火が似合うような気もする。
洸平がゆっくり上がる花火をボーッと眺めていると、Tシャツの袖を引っ張られた。
「…うん?」
横を見ると、女の子がじっと見ている。
そして洸平と目が合うと、少し顎を上げて「ん」と唇を尖らせた。
「えっ…?」
彼女が何をしているのかわからずに戸惑った。
すると、
「…もっと。」
と、うっとりとした目をしてかすれた声で言う。
「…もっと…したい。」
その言葉の意味を理解した途端、洸平は全身の毛が逆立っていくような感覚に襲われた。
もう何も考えられない。
洸平は夢中で、キスを催促してくるその唇に吸い付いた。
ぴくっと一瞬震えたが、彼女は手を振り払うことはしない。
もう片方の手を背中に回し抱きしめると、抵抗する様子もなく洸平に体をあずけてくる。
桃のような甘い香りが洸平を包んだ。水分を含んだしっとりした髪が指に絡む。首筋にはうっすらと汗がにじんでいるのがわかる。体温が伝わってくる。
その全てに、体の奥底が刺激される。
華奢すぎるほどのその体は強く抱きしめたら折れてしまいそうで、洸平は少し力をゆるめた。
ふっと、女の子が息を吐く。
ゆっくり体を離すと、彼女は大きな目で洸平を見つめた。
そして何かを言いたそうに口を少し開いたが、すぐに洸平の唇によってふさがれた。
「…んっ。」
と、思いのほか大人っぽい声を出されて、洸平の体は反応してしまう。
一度離したものの、再びそのぷっくりした唇に自分の唇を押し付けた。
おそらく服の上からでもわかるほどに、股間は膨らんでしまっている。恥ずかしかったが、生理現象なのだから仕方ないとあきらめた。
どうせ誰もいないし、そもそもこの状況で勃ってしまったモノを鎮めることなど、到底無理な話だ。
洸平は女の子に何度もキスをした。
彼女の唇は、柔らかくて温かくて。ずっと触れていたいような心地良い感触。
時々彼女が、「はぁっ…」と息を漏らすものだから、それだけで脳みそが溶けそうになる。
その時、閃光が2人を照らした。少し遅れて、ドドンと地の底から響いてくるような大きな音と振動。
洸平が驚いて外を見ると、川の向こう側に大きな花火が上がっていた。
「…花火…?」
今までこの時期にこの町で花火を見たことなどなかったが…。
そういえば、去年の春に町長が代わってから、町おこしに必死らしいという話は母親から聞いていた。
空いっぱいに広がった花火は、金や銀のキラキラを夜空に降らせている。
そのキラキラが消えそうになると、また次の花火が一発上がる。
テレビで見るような有名な花火大会の豪華な花火とは比較にもならないが、この田舎町の広い夜空には、こういう素朴な花火が似合うような気もする。
洸平がゆっくり上がる花火をボーッと眺めていると、Tシャツの袖を引っ張られた。
「…うん?」
横を見ると、女の子がじっと見ている。
そして洸平と目が合うと、少し顎を上げて「ん」と唇を尖らせた。
「えっ…?」
彼女が何をしているのかわからずに戸惑った。
すると、
「…もっと。」
と、うっとりとした目をしてかすれた声で言う。
「…もっと…したい。」
その言葉の意味を理解した途端、洸平は全身の毛が逆立っていくような感覚に襲われた。
もう何も考えられない。
洸平は夢中で、キスを催促してくるその唇に吸い付いた。