ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
だが、シアのことを聖女と知らない他国の冒険者達はドン引きである。ひそひそとささやき合うのに、治療を終えた冒険者が大きく手を振りながら立ち上がった。
「すごいな! 一瞬にして治った!」
「よかった! じゃあ、安全圏に避難――」
「冗談だろ? 怪我が治ったら、戦線に復帰するに決まってるだろうが。全員治療は終わったか?」
「はいっ!」
「なら戻る!」
カーティスが声をかけた冒険者達は、傷が治ったかと思ったら、あっという間に戦いに飛び込んでいく。
「こいつ、呪いも吐き散らすぞ、気をつけろっ!」
冒険者が警告を発する。
魔物の身体が、ぐずぐずに消えかけている。それと同時に黒い靄のようなものが魔物の周囲を漂い始めた。
たぶん、この場に居合わせている者の中であれが目に見えているのはイドリスとシアだけ。それでも、感覚でわかる人にはわかるものらしい。
「呪われたら、僕の方に! 解呪する!」
呪いを解くだけなら、イドリスに任せておいた方が安心だ。彼の解呪能力は非常に高い。
「すごいな! 一瞬にして治った!」
「よかった! じゃあ、安全圏に避難――」
「冗談だろ? 怪我が治ったら、戦線に復帰するに決まってるだろうが。全員治療は終わったか?」
「はいっ!」
「なら戻る!」
カーティスが声をかけた冒険者達は、傷が治ったかと思ったら、あっという間に戦いに飛び込んでいく。
「こいつ、呪いも吐き散らすぞ、気をつけろっ!」
冒険者が警告を発する。
魔物の身体が、ぐずぐずに消えかけている。それと同時に黒い靄のようなものが魔物の周囲を漂い始めた。
たぶん、この場に居合わせている者の中であれが目に見えているのはイドリスとシアだけ。それでも、感覚でわかる人にはわかるものらしい。
「呪われたら、僕の方に! 解呪する!」
呪いを解くだけなら、イドリスに任せておいた方が安心だ。彼の解呪能力は非常に高い。