ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「シア、あれ出して!」
「あれ?」
「君が集めた呪いだよ、呪い!」
「わ、わかった!」
マルに言われ、慌ててシアは鞄に入れっぱなしにしていた呪いを固めたものを取り出した。
「投げて! それが網みたいに広がるように魔力を注ぎながら」
慌てて肩から下げた鞄の中をかき回し、シアは玉状にまとめた呪いを取り出した。今までためてきた呪いだ。
「えーい! 広がれ!」
今までためてきた呪い、こんな形で使うことになるなんて。シアが投げつけた呪いは、魔物の上に降り注ぐ。互いに絡み合い、網のようになり、魔物の身体に絡みついた。
「頭を狙え!」
冒険者達の攻撃が、魔物の頭に集中する。魔物の首を切り落としたのはエドだった――魔物が倒れると、硬い甲羅がぐずぐずと解けていく。
「……やったな」
「ええ――無事に終わってよかった」
隣にいるイドリスと手を打ち合わせる。今回、イドリスと協力することにはなったけれど、最良の形で終わることができそうだった。
「あれ?」
「君が集めた呪いだよ、呪い!」
「わ、わかった!」
マルに言われ、慌ててシアは鞄に入れっぱなしにしていた呪いを固めたものを取り出した。
「投げて! それが網みたいに広がるように魔力を注ぎながら」
慌てて肩から下げた鞄の中をかき回し、シアは玉状にまとめた呪いを取り出した。今までためてきた呪いだ。
「えーい! 広がれ!」
今までためてきた呪い、こんな形で使うことになるなんて。シアが投げつけた呪いは、魔物の上に降り注ぐ。互いに絡み合い、網のようになり、魔物の身体に絡みついた。
「頭を狙え!」
冒険者達の攻撃が、魔物の頭に集中する。魔物の首を切り落としたのはエドだった――魔物が倒れると、硬い甲羅がぐずぐずと解けていく。
「……やったな」
「ええ――無事に終わってよかった」
隣にいるイドリスと手を打ち合わせる。今回、イドリスと協力することにはなったけれど、最良の形で終わることができそうだった。