ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「ええ、大冒険でしたね。魔物退治もしたんですよ」
エドとヨアキムは、他の人達より頭ひとつ抜けて強いのだと、あの時まざまざと見せつけられた。彼のことを思うと胸がちくりとするけれど、それには気づかないふりをする。
「遺跡は広かったですか? 大きかったですか?」
「かなり広かったですよ。生活できそうな場所もありました」
遺跡には、エドがまた連れて行ってくれると言っていた。もう少し調査が進んでから同行させてもらおう。
それにしても、この一週間は波乱万丈な展開であった。
(……まさか、求婚されるとは思ってなかったし)
ふふっと思わず笑ってしまったのは、イドリスが何度もシアに求婚してくれたことを思い出したから。
彼がシアに恋心を抱いているわけではないというのもわかっていたけれど、元婚約者とはたいした接点もなかったし、恋愛経験もなかったので求婚してもらったという事実にちょっと喜んでしまった。
「シアお姉様、どうかしたんですか?」
「ううん、なんでもないんです。お土産、アンセルム様が気に入ってくれたのなら嬉しいです」
エドとヨアキムは、他の人達より頭ひとつ抜けて強いのだと、あの時まざまざと見せつけられた。彼のことを思うと胸がちくりとするけれど、それには気づかないふりをする。
「遺跡は広かったですか? 大きかったですか?」
「かなり広かったですよ。生活できそうな場所もありました」
遺跡には、エドがまた連れて行ってくれると言っていた。もう少し調査が進んでから同行させてもらおう。
それにしても、この一週間は波乱万丈な展開であった。
(……まさか、求婚されるとは思ってなかったし)
ふふっと思わず笑ってしまったのは、イドリスが何度もシアに求婚してくれたことを思い出したから。
彼がシアに恋心を抱いているわけではないというのもわかっていたけれど、元婚約者とはたいした接点もなかったし、恋愛経験もなかったので求婚してもらったという事実にちょっと喜んでしまった。
「シアお姉様、どうかしたんですか?」
「ううん、なんでもないんです。お土産、アンセルム様が気に入ってくれたのなら嬉しいです」