ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
アンセルムは十歳。年上になってしまうけれど、どちらかと言えば甘ったれな子だから、年上のしっかりした女性の方が合っているのではないかと思う。
アンセルムの結婚についても無理強いするつもりもないから、話を進めるにしてももう少し大人になってからのことになるが。
「年の釣り合う女性はもう結婚しているか婚約者がいるのだから、しかたがないでしょう」
「俺は、別に結婚しなくても――ってわけにはいかないんだよな」
血を残すことの重要性はエドだってわかっている。
以前結婚しないという言い訳ができたのは、彼の呪いを次代に残さないようにするため。その事情が解決した今、同じ言い訳ができないことも承知している。
「わかっているのなら、お見合いくらいしてください。血を残すのはあなたの義務でもあるんですよ」
言われなくても、わかっている。エドとて、伊達に二十年王族をやってきたわけではないのだ。
「国内の貴族に限らねばだめか?」
ちらり、とシアのことが頭をよぎる。自分のしでかしたこと思えば、友人という地位に甘んじるべきだと思っていた。
「……シアさんですか?」
アンセルムの結婚についても無理強いするつもりもないから、話を進めるにしてももう少し大人になってからのことになるが。
「年の釣り合う女性はもう結婚しているか婚約者がいるのだから、しかたがないでしょう」
「俺は、別に結婚しなくても――ってわけにはいかないんだよな」
血を残すことの重要性はエドだってわかっている。
以前結婚しないという言い訳ができたのは、彼の呪いを次代に残さないようにするため。その事情が解決した今、同じ言い訳ができないことも承知している。
「わかっているのなら、お見合いくらいしてください。血を残すのはあなたの義務でもあるんですよ」
言われなくても、わかっている。エドとて、伊達に二十年王族をやってきたわけではないのだ。
「国内の貴族に限らねばだめか?」
ちらり、とシアのことが頭をよぎる。自分のしでかしたこと思えば、友人という地位に甘んじるべきだと思っていた。
「……シアさんですか?」