ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「ん、わかった」
いつまでもここにいられないと改めて突きつけられてから、エドに申し出てひとつ、仕事を増やした。
聖女の助けが必要な人との面会だ。この国にも女神の神殿はあるから、シアに対価を払うのではなく、神殿に寄付してもらうことにする。
(女神様は、この国を……ううん、世界を守ってくださっているのだから)
聖人や聖女といえど、女神には簡単に会うことはできない。
シアが女神と直接会話をかわしたのはただ一度だけだ。天使と同居していても、封印の中で邪神を封じている女神との距離は遠い。
だからこそ、聖女だけの祈りではなく、多くの人の祈りを女神に届けたいと思ったのだ。その上で、まずシアにできることは、多くの人に女神の加護を届けること。
「悪くはないわよね?」
鏡の前でくるりと回ってみる。
身に着けているのは、白一色の衣。もともとこの国に来る時、身に着けていたのと似たような品だ。だがあの時は飾り気もほとんどない地味なものだったのに対し、今身に着けているものは、襟のところと袖口にレースの飾りがつけられている。前のものと比べるといくぶん華やかだ。
「うん、すごく可愛いよ」
いつまでもここにいられないと改めて突きつけられてから、エドに申し出てひとつ、仕事を増やした。
聖女の助けが必要な人との面会だ。この国にも女神の神殿はあるから、シアに対価を払うのではなく、神殿に寄付してもらうことにする。
(女神様は、この国を……ううん、世界を守ってくださっているのだから)
聖人や聖女といえど、女神には簡単に会うことはできない。
シアが女神と直接会話をかわしたのはただ一度だけだ。天使と同居していても、封印の中で邪神を封じている女神との距離は遠い。
だからこそ、聖女だけの祈りではなく、多くの人の祈りを女神に届けたいと思ったのだ。その上で、まずシアにできることは、多くの人に女神の加護を届けること。
「悪くはないわよね?」
鏡の前でくるりと回ってみる。
身に着けているのは、白一色の衣。もともとこの国に来る時、身に着けていたのと似たような品だ。だがあの時は飾り気もほとんどない地味なものだったのに対し、今身に着けているものは、襟のところと袖口にレースの飾りがつけられている。前のものと比べるといくぶん華やかだ。
「うん、すごく可愛いよ」