ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
それには、こくこくとうなずくことで返事の代わりにした。
急激に体温が上がってしまったみたい。エドはいつ手を離してくれるのだろうと思う反面、離したくないとも思う。
「もし、貴族との面会が大変ならやめてもいいんだぞ?」
「――え?」
不意打ちの言葉に、戸惑った。貴族との面会をやめてもいいって、別にシアはそれが嫌だというわけではないのに。
(……余計なことをしてた?)
もしかしたら、エドにはシアの助けなんて必要なかったのかもしれない。けれど、続くエドの言葉は、シアを気遣ったものだった。
「シアにもいろいろあるだろ。あいつらの中に、本当に聖女としての力を必要とした者は何人いた?」
「それは……本当の意味で必要な方はいらっしゃいませんでした……けれど」
たとえば夜よく眠れなかったり、慢性的な疲労を抱えていたり。
シアのもとを訪れる貴族は、ほとんどがそう言った症状を訴えた。実際に呪いを受けているとか、瘴気が発生したとか。そんな人はひとりもいなかった。
――でも。
急激に体温が上がってしまったみたい。エドはいつ手を離してくれるのだろうと思う反面、離したくないとも思う。
「もし、貴族との面会が大変ならやめてもいいんだぞ?」
「――え?」
不意打ちの言葉に、戸惑った。貴族との面会をやめてもいいって、別にシアはそれが嫌だというわけではないのに。
(……余計なことをしてた?)
もしかしたら、エドにはシアの助けなんて必要なかったのかもしれない。けれど、続くエドの言葉は、シアを気遣ったものだった。
「シアにもいろいろあるだろ。あいつらの中に、本当に聖女としての力を必要とした者は何人いた?」
「それは……本当の意味で必要な方はいらっしゃいませんでした……けれど」
たとえば夜よく眠れなかったり、慢性的な疲労を抱えていたり。
シアのもとを訪れる貴族は、ほとんどがそう言った症状を訴えた。実際に呪いを受けているとか、瘴気が発生したとか。そんな人はひとりもいなかった。
――でも。