ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
これだけの品を身に着けることはなかったから、それだけで背筋が伸びるような気がする。
(こんなに素敵なものをいただいたのに)
上手に笑うことができない。
「……どうしたのさ?」
シアの様子がおかしいのに気づいたらしいイドリスは、首を傾げた。自分より年下の相手に真顔で見つめられ、今度は情けなくなってくる。
人とまともな関係を築くことがないまま、ここまで生きてきてしまった。だからなのだろう、こんな風にいちいち躓いてしまうのは。
もちろん、イドリスの前で心情を吐露する気にはなれなかった。
だって、情けないではないか。自分でも、情けないとわかっているからこそ、イドリスの前では弱いところは見せたくなかったのに。
「ほら、言いたいことがあるなら吐いちゃいなよ。どうせ僕は客人で、すぐにここからいなくなるんだし」
そうやって言われれば、シアの心はどんどん弱くなってきてしまう。ルイダーン王国から戻ってきたあとのこと、今のエドとの関係について思い出せる限り思い出しながら話をした。
けれど、シアの話を聞いたイドリスは、大声で笑い始めた。
「なにがそんなにおかしいのよ」
(こんなに素敵なものをいただいたのに)
上手に笑うことができない。
「……どうしたのさ?」
シアの様子がおかしいのに気づいたらしいイドリスは、首を傾げた。自分より年下の相手に真顔で見つめられ、今度は情けなくなってくる。
人とまともな関係を築くことがないまま、ここまで生きてきてしまった。だからなのだろう、こんな風にいちいち躓いてしまうのは。
もちろん、イドリスの前で心情を吐露する気にはなれなかった。
だって、情けないではないか。自分でも、情けないとわかっているからこそ、イドリスの前では弱いところは見せたくなかったのに。
「ほら、言いたいことがあるなら吐いちゃいなよ。どうせ僕は客人で、すぐにここからいなくなるんだし」
そうやって言われれば、シアの心はどんどん弱くなってきてしまう。ルイダーン王国から戻ってきたあとのこと、今のエドとの関係について思い出せる限り思い出しながら話をした。
けれど、シアの話を聞いたイドリスは、大声で笑い始めた。
「なにがそんなにおかしいのよ」