ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
シアはマルに目配せした。
ここで帰れと言っても、今のアンセルムは反発するだけ。話は聞いた方がいいが、ここにいることは、エドには知らせておかなくては。
この間みたいに、大急ぎで迎えに来ることになっては困る。
「おはようございます、アンセルム様」
シアの肩の上からマルが飛び立ったのと同時に、シアはにっこりと微笑んだ。シアの表情に安堵したのか、アンセルムの顔もいくぶん柔らかなものに変化する。
「おはようございます、シアお姉様」
改めて、シアの間できちんと頭を下げた。やればできる子なのだ。
「押しかけてきてしまって、すみません。ちゃんと使者を出すべきだってわかってたんですけど」
そもそも使者を出す余裕があるのなら、こんな朝早くにおしかけてくるはずもない。今日は風が冷たいからか、アンセルムの頬は真っ赤に染まっていた。
「なにか、お困りですか? どうぞ、中に入ってくださいな。温かい飲み物を用意しましょうね」
胸に手を当てて息を調えながらアンセルムは、こっくりとうなずく。その様子を見ていたら、やっぱり可愛いなあと思ってしまった。
ここで帰れと言っても、今のアンセルムは反発するだけ。話は聞いた方がいいが、ここにいることは、エドには知らせておかなくては。
この間みたいに、大急ぎで迎えに来ることになっては困る。
「おはようございます、アンセルム様」
シアの肩の上からマルが飛び立ったのと同時に、シアはにっこりと微笑んだ。シアの表情に安堵したのか、アンセルムの顔もいくぶん柔らかなものに変化する。
「おはようございます、シアお姉様」
改めて、シアの間できちんと頭を下げた。やればできる子なのだ。
「押しかけてきてしまって、すみません。ちゃんと使者を出すべきだってわかってたんですけど」
そもそも使者を出す余裕があるのなら、こんな朝早くにおしかけてくるはずもない。今日は風が冷たいからか、アンセルムの頬は真っ赤に染まっていた。
「なにか、お困りですか? どうぞ、中に入ってくださいな。温かい飲み物を用意しましょうね」
胸に手を当てて息を調えながらアンセルムは、こっくりとうなずく。その様子を見ていたら、やっぱり可愛いなあと思ってしまった。