ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
今朝、アンセルムを迎えに行った時、時間を取るように頼まれた。
アンセルムもシアに懐いている。エドには言えないようなことも、シアには話ができるのだろう。
その日の夕方訪れたシアは、いつぞやエドが贈ったワンピースを身に着けていた。街に出る時だけでなく、王宮でも使ってくれているのならよかった。
アンセルムの話だろうから、ヨアキムにはいったん下がってもらった。
自分でもどうかしている。久しぶりにシアとゆっくり話ができる。それだけで、こんなにもそわそわしてしまっている。先に突き放したのは、こちらなのに。
「急なお願いをしてしまって、すみません」
「いや、アンセルムのことだろう?」
エドの待つ部屋に入ってきた時には少々落ち着かない様子だったけれど、水を向けてやれば、ほっとしたように首肯した。緊張をはらんでいたシアの表情も、柔らかなものに変化する。
「陛下は、アンセルム様にイリア様のことについては話をしていないんですよね?」
「病気療養に行っているとだけ」
アンセルムはまだ幼い。母親が、異母兄を呪い殺そうとしていたなんて、知らせるわけにもいかない。
アンセルムもシアに懐いている。エドには言えないようなことも、シアには話ができるのだろう。
その日の夕方訪れたシアは、いつぞやエドが贈ったワンピースを身に着けていた。街に出る時だけでなく、王宮でも使ってくれているのならよかった。
アンセルムの話だろうから、ヨアキムにはいったん下がってもらった。
自分でもどうかしている。久しぶりにシアとゆっくり話ができる。それだけで、こんなにもそわそわしてしまっている。先に突き放したのは、こちらなのに。
「急なお願いをしてしまって、すみません」
「いや、アンセルムのことだろう?」
エドの待つ部屋に入ってきた時には少々落ち着かない様子だったけれど、水を向けてやれば、ほっとしたように首肯した。緊張をはらんでいたシアの表情も、柔らかなものに変化する。
「陛下は、アンセルム様にイリア様のことについては話をしていないんですよね?」
「病気療養に行っているとだけ」
アンセルムはまだ幼い。母親が、異母兄を呪い殺そうとしていたなんて、知らせるわけにもいかない。