ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「隠し部屋への入り口は、暖炉の横にあるんだ。シアお姉様、ちょっと待っててください」
アンセルムは、暖炉に駆け寄った。その横に膝をついたかと思うと、一定の手順に従って、壁の模様を押していく。
ガタンッと音がしたかと思うと、暖炉を挟んで反対側の壁がずれてポカリと穴が開いた。
アンセルムを先頭に、室内に足を踏み入れる。
魔術の勉強をするための書物だと思われる古びた書物。魔術を使うための材料と思われる品の入ったガラス瓶や、様々な道具類。
イリアは、隠し部屋にさまざまなものを隠していた。
ところ狭しと並べられた品の数は大量で、どこになにがあるのかを把握するのは難しそうだ。
「ええと、これが母上の言っていた道具かな……? マル、そのあたりに赤い革表紙の本があるはずなんだ。探してくれる?」
「任せて! あと、なにを探したらいいのか教えてくれたら探すの手伝うよ」
「ええと、この紙に書いてあるんだけど……」
アンセルムが広げた紙を見たマルは、あちらこちらパタパタと部屋を飛び回り始める。
ここまでついてきたはよかったものの、手を出すこともできずにシアはじっと見守るしかなかった。
アンセルムは、暖炉に駆け寄った。その横に膝をついたかと思うと、一定の手順に従って、壁の模様を押していく。
ガタンッと音がしたかと思うと、暖炉を挟んで反対側の壁がずれてポカリと穴が開いた。
アンセルムを先頭に、室内に足を踏み入れる。
魔術の勉強をするための書物だと思われる古びた書物。魔術を使うための材料と思われる品の入ったガラス瓶や、様々な道具類。
イリアは、隠し部屋にさまざまなものを隠していた。
ところ狭しと並べられた品の数は大量で、どこになにがあるのかを把握するのは難しそうだ。
「ええと、これが母上の言っていた道具かな……? マル、そのあたりに赤い革表紙の本があるはずなんだ。探してくれる?」
「任せて! あと、なにを探したらいいのか教えてくれたら探すの手伝うよ」
「ええと、この紙に書いてあるんだけど……」
アンセルムが広げた紙を見たマルは、あちらこちらパタパタと部屋を飛び回り始める。
ここまでついてきたはよかったものの、手を出すこともできずにシアはじっと見守るしかなかった。