ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「王妃になった経緯はともかくとして、あなた達の定住については、俺に相談しようとは思わなかったのか? 少なくとも、住む場所くらいは用意してやれると思うんだが」
「……それは、陛下と言えど難しかったでしょう」
長い間、他の人の目から隠れるようにして生きてきた経緯を考えれば、エドのことを信頼できなかったのもわかる。
イリアも、同じようなことを言っていた。
(……だからって許せるはずもないんだけど)
人を呪い殺すような手段を使うというのは間違っている。
とはいえ、それはイリアの独走。これから先の未来まで、過去の経緯に囚われすぎて見なかったことにするわけにはいかない。
「アンセルムが神官役を引き継ぐと言う。俺もそれでいいと思う。あなた達も協力してもらえるか?」
「……よろしいのですか?」
あまりにも思いがけない提案だったらしい。リーヌが目を丸くした。
「女神様の力も、いつまでもヴォラスを眠らせておくのに使うわけにもいかないと思うんですよ。封印が弱くなり始めているし」
「……それは、陛下と言えど難しかったでしょう」
長い間、他の人の目から隠れるようにして生きてきた経緯を考えれば、エドのことを信頼できなかったのもわかる。
イリアも、同じようなことを言っていた。
(……だからって許せるはずもないんだけど)
人を呪い殺すような手段を使うというのは間違っている。
とはいえ、それはイリアの独走。これから先の未来まで、過去の経緯に囚われすぎて見なかったことにするわけにはいかない。
「アンセルムが神官役を引き継ぐと言う。俺もそれでいいと思う。あなた達も協力してもらえるか?」
「……よろしいのですか?」
あまりにも思いがけない提案だったらしい。リーヌが目を丸くした。
「女神様の力も、いつまでもヴォラスを眠らせておくのに使うわけにもいかないと思うんですよ。封印が弱くなり始めているし」