ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
もっとも、そのヨアキムには命を預けられるほど。
「アンセルムは、俺のことをどう思っているんだろうな」
背後から聞こえてくるのはエドのため息。シアは首をねじって、エドの顔を見上げた。
真正面を向いている彼は、生真面目な表情をしている。こういう表情をしている時の彼が好きだな、と思った。
エドのことが好き。
そう胸のうちで言葉にすれば、じわじわと押し寄せてくる幸福感。エドにそれを伝えるつもりはない。友人としての距離を守ると決めた。
「エドはさあ、考え過ぎなんだよ」
シアのマントの内側から、ひょっこりとマルが顔を出す。赤い瞳でエドを見つめて、マルは鼻をひくひくとさせた。
「心配しすぎなにおいがする」
「なんだよ、それは」
「エドからは、そういうにおいがするってこと。アンセルムはいい子だし強い子だし、自分で向き合うと決めたのなら、ちゃんと立ち向かえるよ。そんなに心配しなくていいんじゃないかな。まあ、僕も全てを見通せるわけじゃないんだけど」
マルに与えられている知識は限定的なもの。新たに女神に話を聞こうとしても、制限されてしまうらしい。
「アンセルムは、俺のことをどう思っているんだろうな」
背後から聞こえてくるのはエドのため息。シアは首をねじって、エドの顔を見上げた。
真正面を向いている彼は、生真面目な表情をしている。こういう表情をしている時の彼が好きだな、と思った。
エドのことが好き。
そう胸のうちで言葉にすれば、じわじわと押し寄せてくる幸福感。エドにそれを伝えるつもりはない。友人としての距離を守ると決めた。
「エドはさあ、考え過ぎなんだよ」
シアのマントの内側から、ひょっこりとマルが顔を出す。赤い瞳でエドを見つめて、マルは鼻をひくひくとさせた。
「心配しすぎなにおいがする」
「なんだよ、それは」
「エドからは、そういうにおいがするってこと。アンセルムはいい子だし強い子だし、自分で向き合うと決めたのなら、ちゃんと立ち向かえるよ。そんなに心配しなくていいんじゃないかな。まあ、僕も全てを見通せるわけじゃないんだけど」
マルに与えられている知識は限定的なもの。新たに女神に話を聞こうとしても、制限されてしまうらしい。