ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
邪神を封じるのに女神の力の大半を使っているのだから、それも当然。いつか、ヴォラスの心が癒されればいい。
「ま、君はよけいなことを考えすぎってこと。シアがいるんだから、どーんと構えていればいいんだよ」
「それはそれでどうなのかしら」
できる限りの手助けはするつもりだが、シアの力ありきなのはどうなのだ。
(なんて、今考えても始まらないわね)
シアも手を出す気満々だ。いつまでエドの側にいられるかわからないのだから、側にいられる間はできるだけのことをしようと思う。
「それにしても、冷えますねぇ……!」
以前、イドリスと共に遺跡に向かった時には、紅葉が始まる前の時季だった。
けれど、もう眼下の木々は大半が葉を落としている。この国で過ごした時間が、それだけ長期間にわたっているということを示しているみたいだ。
「冷えるか? 俺のマントに入るか?」
シアの言葉をそのまま受け止めたみたいで、エドは自分のマントでシアの身体も覆う。シアのマントは体温調節機能がついているから、本当は、そこまで冷えているわけではなかった。
「ま、君はよけいなことを考えすぎってこと。シアがいるんだから、どーんと構えていればいいんだよ」
「それはそれでどうなのかしら」
できる限りの手助けはするつもりだが、シアの力ありきなのはどうなのだ。
(なんて、今考えても始まらないわね)
シアも手を出す気満々だ。いつまでエドの側にいられるかわからないのだから、側にいられる間はできるだけのことをしようと思う。
「それにしても、冷えますねぇ……!」
以前、イドリスと共に遺跡に向かった時には、紅葉が始まる前の時季だった。
けれど、もう眼下の木々は大半が葉を落としている。この国で過ごした時間が、それだけ長期間にわたっているということを示しているみたいだ。
「冷えるか? 俺のマントに入るか?」
シアの言葉をそのまま受け止めたみたいで、エドは自分のマントでシアの身体も覆う。シアのマントは体温調節機能がついているから、本当は、そこまで冷えているわけではなかった。