ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
目の前の景色に意識を集中する。エドも、マルも、それ以上なにも言おうとはしなかった。
イリア元王太后の収監されている場所は、昔々、この国ができたばかりの頃は、都だった場所だそうだ。元王宮の建物である。
今は、そこで暮らしているのはイリアと、彼女を見張っている者達だけ。広い庭園も、ほとんど手入れされておらず、わびしい光景だった。
中庭にグリフォンで降り立つ。
「母上は、ここにいるんですね……」
アンセルムは、寂しい建物を見てしみじみとつぶやいた。思わず、シアは彼の肩に手を置く。
「アンセルム様」
「大丈夫、予想はしてたから。シアお姉様は気を遣わないでください」
アンセルムが無理をしているのでなければいいけれど。
出迎えたのは、イリアの看守の役を与えられている役人だった。
「元王太后に会いに来た。話は通っているのだろう?」
「は、はい、陛下!」
エドが口を開くと、役人は飛び上がりそうになった。
ここまで少人数なのにエド自ら来るとは思ってもいなかったのだろう。緊張の面持ちで、一行を案内してくれる。
イリア元王太后の収監されている場所は、昔々、この国ができたばかりの頃は、都だった場所だそうだ。元王宮の建物である。
今は、そこで暮らしているのはイリアと、彼女を見張っている者達だけ。広い庭園も、ほとんど手入れされておらず、わびしい光景だった。
中庭にグリフォンで降り立つ。
「母上は、ここにいるんですね……」
アンセルムは、寂しい建物を見てしみじみとつぶやいた。思わず、シアは彼の肩に手を置く。
「アンセルム様」
「大丈夫、予想はしてたから。シアお姉様は気を遣わないでください」
アンセルムが無理をしているのでなければいいけれど。
出迎えたのは、イリアの看守の役を与えられている役人だった。
「元王太后に会いに来た。話は通っているのだろう?」
「は、はい、陛下!」
エドが口を開くと、役人は飛び上がりそうになった。
ここまで少人数なのにエド自ら来るとは思ってもいなかったのだろう。緊張の面持ちで、一行を案内してくれる。