ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
シア達の話は聞こえなかったようで、エドは真剣な顔をして断っている。シアの側にいたマルは、ひょいと空中を飛んでエドの肩に飛び移った。
「そんな薬があるんだ? エドが使ったらどうなるんだろうね?」
「マル!」
慌ててエドはたしなめるが、マルは興味津々と言った様子で身を乗り出す。リーヌは、意外そうにマルにそれを押しやった。
「天使様は魔女の秘薬に興味をお持ちなのですか?」
「そりゃ、興味はわくよね? 材料とか作り方とか――人の心を捻じ曲げるような危険なものなら廃棄しないと」
危険なものではないとわかっているくせに、そんなことを言う。
慌てたリーヌは、エドが押し戻してきた秘薬をひったくる。そうして、自分のマントの内側に抱え込むようにした。
「見せて! 僕にも見せて!」
「だめですってば!」
ぎゃーぎゃー騒ぎながら、マルとリーヌが遠ざかっていく。あのふたり、案外気が合うのかもしれない。
「……俺達は、遺跡の方を見に行くか」
「見てみます? いろいろ、新しい設備が整えられているみたいですよ」
「そんな薬があるんだ? エドが使ったらどうなるんだろうね?」
「マル!」
慌ててエドはたしなめるが、マルは興味津々と言った様子で身を乗り出す。リーヌは、意外そうにマルにそれを押しやった。
「天使様は魔女の秘薬に興味をお持ちなのですか?」
「そりゃ、興味はわくよね? 材料とか作り方とか――人の心を捻じ曲げるような危険なものなら廃棄しないと」
危険なものではないとわかっているくせに、そんなことを言う。
慌てたリーヌは、エドが押し戻してきた秘薬をひったくる。そうして、自分のマントの内側に抱え込むようにした。
「見せて! 僕にも見せて!」
「だめですってば!」
ぎゃーぎゃー騒ぎながら、マルとリーヌが遠ざかっていく。あのふたり、案外気が合うのかもしれない。
「……俺達は、遺跡の方を見に行くか」
「見てみます? いろいろ、新しい設備が整えられているみたいですよ」