ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「大丈夫とか、大丈夫とかじゃない。俺が、シアがいいと思ったんだ」
「……そういうことを言うから」

 シアは視線をそらす。
 そういう風に言ってもらえるのは嬉しい。嬉しいけれど、すぐに受け入れることができるかどうかは別問題。

(新たな悩み、発生かも――!)

 心の中で悲鳴をあげたのは、エドに気づかれていないだろうか。
 ずっとこのままでいられればいい。そう願わずにはいられなかったけれど、近いうちにまた形を変えることになるのだろうな、という予感がした。
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