ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
シアのところに来たということは、瘴気の浄化か呪いの解呪か。いずれにしても、シアにしかできないこと。
でも、近づいてくる人に全く見覚えはない。
シアの目の前で馬から降りた少年は、シアを見るなり目を輝かせた。
黒い髪に黒い瞳。肌の色もこの国の人と比べるといくぶん黒く、服にも異国風の趣がある。彼が身に着けている服は、色が鮮やかすぎた。南のルイダーン王国の服だろう。
シアを見て嬉しそうに彼は口角を上げるが、シアは全く見覚えがない。
誰? という疑問ばかりがぐるぐると頭の中を駆け巡る。
「やっと会えた――ヴィニーシア!」
両手を広げてそう言った少年は、シアの前に膝をつく。
「ヴィニーシア・エクスレイ嬢。僕と結婚してください!」
「――は?」
いきなりプロポーズされた。こいつ、誰だ。
立ち上がった彼は、困惑するシアの両手を取って、ぶんぶんと振り回す。
「ど、どなたでしょう?」
ようやく出てきたのは、ただ、それだけ。本当に、この人誰だ。
いきなりプロポーズしてくるとか、近づいてはいけないにおいがプンプンとする。
「やだなあ、僕だよ僕!」
でも、近づいてくる人に全く見覚えはない。
シアの目の前で馬から降りた少年は、シアを見るなり目を輝かせた。
黒い髪に黒い瞳。肌の色もこの国の人と比べるといくぶん黒く、服にも異国風の趣がある。彼が身に着けている服は、色が鮮やかすぎた。南のルイダーン王国の服だろう。
シアを見て嬉しそうに彼は口角を上げるが、シアは全く見覚えがない。
誰? という疑問ばかりがぐるぐると頭の中を駆け巡る。
「やっと会えた――ヴィニーシア!」
両手を広げてそう言った少年は、シアの前に膝をつく。
「ヴィニーシア・エクスレイ嬢。僕と結婚してください!」
「――は?」
いきなりプロポーズされた。こいつ、誰だ。
立ち上がった彼は、困惑するシアの両手を取って、ぶんぶんと振り回す。
「ど、どなたでしょう?」
ようやく出てきたのは、ただ、それだけ。本当に、この人誰だ。
いきなりプロポーズしてくるとか、近づいてはいけないにおいがプンプンとする。
「やだなあ、僕だよ僕!」