ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「遺跡?」
エドとヨアキムは、もうこの話は聞いているらしい。驚いた顔を見せたのはシアだけだ。ルイダーン王国の隊商が、その遺跡を見つけたのだという。
「なんで我が国に報告がなかったんだろうな」
遺跡はガラティア王国にあるのだから、まずはガラティア王国に報告すべきではないかと、エドは不機嫌な顔を崩さない。
「発見者が、イドリス様の実家の隊商だったのです。私の兄が隊長を務めておりまして、まずはどうすればよいのか聖人におたずねするのが一番だろうということで、国に戻ってからの報告となったようです」
よどみのない口調で、シャーミルが言う。
「ソレール――ああ、ソレール商会の関係者だったのか」
「私は、商会長の甥にあたります。剣の腕が一族で一番でしたので、イドリス様の護衛に、と」
それで、イドリスとシャーミルの間に似た雰囲気があったのかと、シアは納得した。単に同じような服を着ていたからというだけではなかったらしい。
「しかし調べる許可と言ってもだな、我が国で発見されたならば我が国で調査すべきでは――」
エドとヨアキムは、もうこの話は聞いているらしい。驚いた顔を見せたのはシアだけだ。ルイダーン王国の隊商が、その遺跡を見つけたのだという。
「なんで我が国に報告がなかったんだろうな」
遺跡はガラティア王国にあるのだから、まずはガラティア王国に報告すべきではないかと、エドは不機嫌な顔を崩さない。
「発見者が、イドリス様の実家の隊商だったのです。私の兄が隊長を務めておりまして、まずはどうすればよいのか聖人におたずねするのが一番だろうということで、国に戻ってからの報告となったようです」
よどみのない口調で、シャーミルが言う。
「ソレール――ああ、ソレール商会の関係者だったのか」
「私は、商会長の甥にあたります。剣の腕が一族で一番でしたので、イドリス様の護衛に、と」
それで、イドリスとシャーミルの間に似た雰囲気があったのかと、シアは納得した。単に同じような服を着ていたからというだけではなかったらしい。
「しかし調べる許可と言ってもだな、我が国で発見されたならば我が国で調査すべきでは――」