ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「入り口はガラティア王国側みたいなんだけどさ、こっちにもつながっていそうなんだよね。遺跡の作りからすると」
と、意外にも落ち着いた声音で、イドリスは割り込んでくる。そして、遺跡があると地図を押さえた上に、大きく指でマル印を書いた。
「入り口のあたりを調べたんだけど、たぶん、このくらいの大きさがあると思う」
こちらに来るまでの間に、遺跡の入り口のあたりは調べてから来たそうだ。本格的な調査に入るのは、ガラティア王国側の許可を得てからにすることで。
「しかし、だな」
「たぶん、魔術的な要素を大いに持った遺跡っぽいんだよね。だから、うちの隊商も僕に報告を上げてきたんだし。それなら、聖人とか聖女とかいた方がいいと思うんだ。この国は少ないんだよね?」
畳みかけるように言葉を重ねられ、エドがうっと唸る。たしかに、この国は聖人聖女の数が少ない。最初にシアがこの国に送られてきたのもそれが理由だった。
「だから、僕も入る許可をもらおうと思って。もちろん、ガラティア王国側の人が一緒に来ると言うのを邪魔するつもりはない」
「イドリス様、逆です」
と、意外にも落ち着いた声音で、イドリスは割り込んでくる。そして、遺跡があると地図を押さえた上に、大きく指でマル印を書いた。
「入り口のあたりを調べたんだけど、たぶん、このくらいの大きさがあると思う」
こちらに来るまでの間に、遺跡の入り口のあたりは調べてから来たそうだ。本格的な調査に入るのは、ガラティア王国側の許可を得てからにすることで。
「しかし、だな」
「たぶん、魔術的な要素を大いに持った遺跡っぽいんだよね。だから、うちの隊商も僕に報告を上げてきたんだし。それなら、聖人とか聖女とかいた方がいいと思うんだ。この国は少ないんだよね?」
畳みかけるように言葉を重ねられ、エドがうっと唸る。たしかに、この国は聖人聖女の数が少ない。最初にシアがこの国に送られてきたのもそれが理由だった。
「だから、僕も入る許可をもらおうと思って。もちろん、ガラティア王国側の人が一緒に来ると言うのを邪魔するつもりはない」
「イドリス様、逆です」