ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「これね、魔道具。地中の深いところから水を汲み上げて、お腹が痛くならないように浄化してから出してくれるみたい。あと、空気中の水分も一緒に取り込んでいるみたいだよ。味の方はそれで解決できそう」
さすが、創世の女神に仕える天使と言えばいいのだろうか。この魔道具を見ただけで、そうわかってしまうなんて。
「もしかして、この洞窟がじめじめしてないのって、そのおかげ?」
「それは、単にこの地域が乾燥しているだけだよ、シア」
「そんな高度な魔道具があるんですか? しかし、地中深く掘ると言っても――」
ヨアキムが、興味深そうな面持ちで魔道具に近づいた。彼がこんなにじっとなにかを観察しているのを見るのはめったにない光景だ。
「シャーミル、僕これ欲しい! 一個持って帰れないかな!」
「ルイダーン王国内の遺跡ではありませんよ、ここは。王国内でしたら、多少の無理――いや、ものすごい無理も効くでしょうが」
そこ、言い直す必要あったのだろうか。
けれど、イドリスはソレール商会のおぼっちゃまである。たいていのことは、金貨を積むことで解決できるのだろう。
「なあ、エド、どうにかならない?」
さすが、創世の女神に仕える天使と言えばいいのだろうか。この魔道具を見ただけで、そうわかってしまうなんて。
「もしかして、この洞窟がじめじめしてないのって、そのおかげ?」
「それは、単にこの地域が乾燥しているだけだよ、シア」
「そんな高度な魔道具があるんですか? しかし、地中深く掘ると言っても――」
ヨアキムが、興味深そうな面持ちで魔道具に近づいた。彼がこんなにじっとなにかを観察しているのを見るのはめったにない光景だ。
「シャーミル、僕これ欲しい! 一個持って帰れないかな!」
「ルイダーン王国内の遺跡ではありませんよ、ここは。王国内でしたら、多少の無理――いや、ものすごい無理も効くでしょうが」
そこ、言い直す必要あったのだろうか。
けれど、イドリスはソレール商会のおぼっちゃまである。たいていのことは、金貨を積むことで解決できるのだろう。
「なあ、エド、どうにかならない?」