ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「冒険者に聞かれても困る」
相手が国王だということをちゃんとわかっているイドリスは、今度はエドにその矛先を向けたけれど、エドの方も動じなかった。
だいたい、ここには冒険者として来ているのだから、イドリスのそれは反則だとシアは思う。
「つまらないな! じゃあ、国に帰ったら正式に依頼する! 一個ちょうだい!」
正式に依頼したところで、聞き入れてもらえるかどうかは大いに謎だ。
とはいえ、これだけの道具があるのなら、たしかにここで生活できるかもしれない。
マルが言うには、もしかしたらこの魔道具から各住居に水を引くような仕組みもあるかもしれないという話だった。
本当に、この遺跡で暮らしていたのが、どんな人達だったのか、気になってしかたない。
それからも遺跡の探索を続け、井戸のある広場に戻ってきたのは夕方間近になってからだった。
「あとは、あの通路だけだな」
広場からは、何本かの通路が伸びているが、まだ、一本だけ奥を確認していない通路がある。
「方角的には、ルイダーン王国に出るものと思われます」
歩きながら、見取り図のようなものを作っていたらしいヨアキムが言う。
相手が国王だということをちゃんとわかっているイドリスは、今度はエドにその矛先を向けたけれど、エドの方も動じなかった。
だいたい、ここには冒険者として来ているのだから、イドリスのそれは反則だとシアは思う。
「つまらないな! じゃあ、国に帰ったら正式に依頼する! 一個ちょうだい!」
正式に依頼したところで、聞き入れてもらえるかどうかは大いに謎だ。
とはいえ、これだけの道具があるのなら、たしかにここで生活できるかもしれない。
マルが言うには、もしかしたらこの魔道具から各住居に水を引くような仕組みもあるかもしれないという話だった。
本当に、この遺跡で暮らしていたのが、どんな人達だったのか、気になってしかたない。
それからも遺跡の探索を続け、井戸のある広場に戻ってきたのは夕方間近になってからだった。
「あとは、あの通路だけだな」
広場からは、何本かの通路が伸びているが、まだ、一本だけ奥を確認していない通路がある。
「方角的には、ルイダーン王国に出るものと思われます」
歩きながら、見取り図のようなものを作っていたらしいヨアキムが言う。