ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
エドも気に入ったようで、リスヴェンでは生魚が食べられないのが残念だと頭を振る。塩味をベースとした魚介のスープも、滋味豊かな味わいである。
リスヴェンでは食べられない料理の数々を堪能したところで、イドリスが口を開いた。
「ついでだからさ、シアは数日ここに泊まれば? 案内するし、数日なら国を離れても問題ないし」
たしかにイドリスも国を離れてガラティア王国を訪れていた。
聖人聖女の祈りがなくても、結界はしばらくの間保たれる。瘴気の発生も今は抑えられているから、シアが数日こちらで休暇を取ったところで問題はない。
「君は帰った方がいいよね?」
ちょっぴり意地の悪い言い方をして、イドリスはエドをちらりと見た。エドの方は、露骨に面白くなさそうな顔をしている。このふたり、相性が悪いのかも。
「俺の仕事は、遺跡の調査とシアの護衛だ。シアがこちらにとどまるのなら、俺も帰るつもりはない」
きっぱりとそう言うけれど、シアの方がはらはらとしてしまった。
(エドさん、国を離れて大丈夫なのかな……?)
リスヴェンでは食べられない料理の数々を堪能したところで、イドリスが口を開いた。
「ついでだからさ、シアは数日ここに泊まれば? 案内するし、数日なら国を離れても問題ないし」
たしかにイドリスも国を離れてガラティア王国を訪れていた。
聖人聖女の祈りがなくても、結界はしばらくの間保たれる。瘴気の発生も今は抑えられているから、シアが数日こちらで休暇を取ったところで問題はない。
「君は帰った方がいいよね?」
ちょっぴり意地の悪い言い方をして、イドリスはエドをちらりと見た。エドの方は、露骨に面白くなさそうな顔をしている。このふたり、相性が悪いのかも。
「俺の仕事は、遺跡の調査とシアの護衛だ。シアがこちらにとどまるのなら、俺も帰るつもりはない」
きっぱりとそう言うけれど、シアの方がはらはらとしてしまった。
(エドさん、国を離れて大丈夫なのかな……?)