ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「二、三日、ここにいたいです」
「それなら、俺達もここにとどまらないといけないな。アキ、食事が終わったらザウドの冒険者組合に連絡を入れて、王都のグリフォンはもうしばらく預かってもらってくれ」
「わかりました」

 数日グリフォンの預け期間を長くするということは、もしかして、負担になってしまっただろうか。

「そういや、ガラティア王国では、冒険者組合にグリフォンの飼育を任せているのか?」

 イドリスは不思議そうな顔をしている。
 ガラティア王国では各冒険者組合の判断でグリフォンを出せるよう、それぞれの街の冒険者組合にグリフォンの飼育を委託している。飼育費用は、王宮の負担が七割、冒険者組合の負担が三割だ。

「うちの国は、冒険者の数が少ないからな。王宮で飼育するより、各冒険者組合に委託して、冒険者達がすぐに移動できるようにした方がいいと判断した」

 とエドが説明した。
 魔物が出没した時、すぐに冒険者を送るためにはグリフォンは必要だ。
 そんな事情から、ガラティア王国では冒険者組合が定期的にグリフォンの操縦の仕方を教える講習会を開いているのだとか。
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