最大限に
ある時君を見たんだ。
もう全てを諦めているような君を。
もう何もかも捨てたような
輝いているはずの未来でさえも
捨てたような
真っ暗な暗闇の中でいつも怯えている
ようだった。
そんな君を見た時
「僕が」と思ったんだ。
傷ついた君には
傷つきすぎた君には
暖かい光が必要だと思ったから。
この世は光に包まれた世界では無いけど
全てが暗闇という訳でもないから。
自分だけを置いて世界は変わり続けると
言っていたけど
君は変化を恐れていたけれど
きっと変化は悪いことばかりでは
無いから。
それを君に伝えたかった。
だから、僕はもう
「君の為に」生きるよ。
君に光を教えた僕だから。
僕は君の光になったから
君の幸せを守るよ。
自己犠牲とかそういう
大層なものなんか持ち合わせてないけれど
僕には責任があると思うから。
君に光を教えた責任があるから。
それなのにね君にあんな事を
言わせてしまって
君が「嫌い」だなんて言った理由も
知っているけれど
君が誰の為にそんな事を言った理由も
分かっているけれど
上手くやっているつもりだった。
上手く演じられていると思った。
僕のその様は君を傷つけたのかな
僕の嘘は
僕の真実は
君を傷つけたよね。
悲しくなる程に優しい君は
それを知ったら僕の為に
僕の代わりに傷つくと知っていたのに。
本当に「ごめんなさい」
許されることでは無いと思っているけれど
もう君には届かないけれど
君に「ごめん」と祈りを。
どうか君のことを大切に思ってくれる人がいないなんて思わないで
そんな悲しい事思わないで
そんな事あるはずないから
だから諦めないで。
君を大切に思う僕の気持ちだけは
嘘でも間違いでもないから。
僕の他にもきっといるから。
そして最大限のエゴで願うよ。
「君に幸せが訪れますように」