GIFT
「ハハハハ…あれ?遥香と美咲さんがいない」
僕と先生の会話に呆れて何処かへ行ってしまったようだ。
「ゴメンね。三者面談に来てもらったのに紺野くんに会えたのが嬉しくて、つい話に夢中になっちゃった」
先生は僕に苦笑して見せた。
その表情は愛くるしく男心をくすぐられた。
男子生徒が先生にメロメロになるのも無理はない。
だからと言って先生は、異性を意識してるのではなく、自然と醸し出しているのだから仕方ない。
でも、女子生徒から見ると男子生徒に色目を使っている魔性の女のように思われていた。
嫌われてはいなかったけど、決して好かれてはいなかった。
「先生と昔話が出来て本当に良かったです」
「本当に楽しかったわ、ありがとう」
「先生、遥香は学校ではどんな感じなんですか?」
「遥香ちゃんは誰とでも仲良く出来るし、学校生活も規則正しく送れてる。授業も真面目に聞いて、しっかりノートをつけてるから成績も学年でトップクラスだし、運動神経もいいからクラスの人気者よ」
「そうなんですか。あの…時々授業を抜け出したり、予言めいた事を言ったりしてませんか?」
「それって、遥香ちゃんの不思議な力の事を言ってるの?」
「えっ…」
「“何で知ってるの?”っていう顔をしてるわよ」
「そりゃそうですよ…。でも、どうして遥香の能力の事を?」
「遥香ちゃんが自分から教えてくれたの。きっと私になら教えても大丈夫だとわかっての事なんでしょ。もちろん私は、そんな事ぐらいじゃ驚かないけどね」
先生は少し得意気な顔をして微笑んだ。
「普通驚くでしょ?」
「初めてじゃないから驚かないわよ」
「初めてじゃない?もしかして過去に能力者に会った事があるんですか?」
「何人かいたわよ。でも、みんな使える力が違っていたわね」
「それじゃあ遥香の能力を見た事が?」
「あるわよ。でも遥香ちゃんは、他の能力者とは違っていたわ」
「何がですか?」
「使える能力の数と能力のクオリティが、他の能力者とは比べものにならないくらい高いの」
先生の意外な言葉に僕は唖然とした。
「遥香はどんな能力を持ってるんですか?」
「もしかして遥香ちゃん、紺野くんの前では能力を使った事がないの?」
僕と先生の会話に呆れて何処かへ行ってしまったようだ。
「ゴメンね。三者面談に来てもらったのに紺野くんに会えたのが嬉しくて、つい話に夢中になっちゃった」
先生は僕に苦笑して見せた。
その表情は愛くるしく男心をくすぐられた。
男子生徒が先生にメロメロになるのも無理はない。
だからと言って先生は、異性を意識してるのではなく、自然と醸し出しているのだから仕方ない。
でも、女子生徒から見ると男子生徒に色目を使っている魔性の女のように思われていた。
嫌われてはいなかったけど、決して好かれてはいなかった。
「先生と昔話が出来て本当に良かったです」
「本当に楽しかったわ、ありがとう」
「先生、遥香は学校ではどんな感じなんですか?」
「遥香ちゃんは誰とでも仲良く出来るし、学校生活も規則正しく送れてる。授業も真面目に聞いて、しっかりノートをつけてるから成績も学年でトップクラスだし、運動神経もいいからクラスの人気者よ」
「そうなんですか。あの…時々授業を抜け出したり、予言めいた事を言ったりしてませんか?」
「それって、遥香ちゃんの不思議な力の事を言ってるの?」
「えっ…」
「“何で知ってるの?”っていう顔をしてるわよ」
「そりゃそうですよ…。でも、どうして遥香の能力の事を?」
「遥香ちゃんが自分から教えてくれたの。きっと私になら教えても大丈夫だとわかっての事なんでしょ。もちろん私は、そんな事ぐらいじゃ驚かないけどね」
先生は少し得意気な顔をして微笑んだ。
「普通驚くでしょ?」
「初めてじゃないから驚かないわよ」
「初めてじゃない?もしかして過去に能力者に会った事があるんですか?」
「何人かいたわよ。でも、みんな使える力が違っていたわね」
「それじゃあ遥香の能力を見た事が?」
「あるわよ。でも遥香ちゃんは、他の能力者とは違っていたわ」
「何がですか?」
「使える能力の数と能力のクオリティが、他の能力者とは比べものにならないくらい高いの」
先生の意外な言葉に僕は唖然とした。
「遥香はどんな能力を持ってるんですか?」
「もしかして遥香ちゃん、紺野くんの前では能力を使った事がないの?」