GIFT
すごい…
その場にいなければ絶対にわからない事だ。
亜季ちゃん、本当は現場にいっ‥
「行ってません」
今はこんな風に接しているけど、僕と亜季ちゃんの関係にはピリオドが打たれていた。
元の生活に戻れば、僕と亜季ちゃんは話をする事も、一緒にいる事もない只の同級生に戻ってしまう。
それに、仲村さんの事…
とても明るい気分にはなれなかった。
みんな明るく振る舞っていたけど、内心は泣きたいくらい悲しかったのは言うまでもない。
それは亜季ちゃんと千葉の充血して腫れぼったい目を見れば明らかだった。
数日後、千葉は病院を退院した。
僕は記憶の一部がなくなってしまっていた為、しばらく検査入院する事となった。
でも、1つだけ嬉しい事があった。
それは亜季ちゃんが、あれからも御見舞いに来てくれていた事…。
学校が終わると電車に乗って会いに来てくれた。
そして、面会終了の時間までいてくれた。
こうして亜季ちゃんと一緒にいられるなら、ずっと入院していてもいいと思った。
でも、亜季ちゃんといる時は出来るだけ退院した後の事など、余計な事は考えないようにしていた。
なぜなら亜季ちゃんは僕の考えている事を読み取ってしまうから…。
亜季ちゃんの能力…
いくら鈍感な僕にだって、亜季ちゃんの能力に気が付かない訳はない。
でも、それは言わないし言えない。
亜季ちゃんがそれを望んでいないのはわかっているから。
亜季ちゃんが自ら打ち明けてくれるまで待つ事にする。
もしかしたら、打ち明けられずに終わってしまうかもしれないけど…。
それでもいい。
それでいいと決めたから。
また、学校からは担任の松下とクラスメイトの舩橋、増田も御見舞いに来てくれた。
もちろん葵さんも来てくれた。
でも、不思議な事に葵さんと亜季ちゃんが同じ時間に鉢合う事は1度もなかった。
まるで、お互いが時間をズラしてるかのようだった。
その場にいなければ絶対にわからない事だ。
亜季ちゃん、本当は現場にいっ‥
「行ってません」
今はこんな風に接しているけど、僕と亜季ちゃんの関係にはピリオドが打たれていた。
元の生活に戻れば、僕と亜季ちゃんは話をする事も、一緒にいる事もない只の同級生に戻ってしまう。
それに、仲村さんの事…
とても明るい気分にはなれなかった。
みんな明るく振る舞っていたけど、内心は泣きたいくらい悲しかったのは言うまでもない。
それは亜季ちゃんと千葉の充血して腫れぼったい目を見れば明らかだった。
数日後、千葉は病院を退院した。
僕は記憶の一部がなくなってしまっていた為、しばらく検査入院する事となった。
でも、1つだけ嬉しい事があった。
それは亜季ちゃんが、あれからも御見舞いに来てくれていた事…。
学校が終わると電車に乗って会いに来てくれた。
そして、面会終了の時間までいてくれた。
こうして亜季ちゃんと一緒にいられるなら、ずっと入院していてもいいと思った。
でも、亜季ちゃんといる時は出来るだけ退院した後の事など、余計な事は考えないようにしていた。
なぜなら亜季ちゃんは僕の考えている事を読み取ってしまうから…。
亜季ちゃんの能力…
いくら鈍感な僕にだって、亜季ちゃんの能力に気が付かない訳はない。
でも、それは言わないし言えない。
亜季ちゃんがそれを望んでいないのはわかっているから。
亜季ちゃんが自ら打ち明けてくれるまで待つ事にする。
もしかしたら、打ち明けられずに終わってしまうかもしれないけど…。
それでもいい。
それでいいと決めたから。
また、学校からは担任の松下とクラスメイトの舩橋、増田も御見舞いに来てくれた。
もちろん葵さんも来てくれた。
でも、不思議な事に葵さんと亜季ちゃんが同じ時間に鉢合う事は1度もなかった。
まるで、お互いが時間をズラしてるかのようだった。