離婚前提から 始まる恋
普段からあまり社交的でなくて、無愛想だと思われがちな俺。
色々と言う奴はいるが、それが俺らしいと自分では納得している。
もちろんそれは仕事上のことだけではなくて、プライベートでも言えること。
小さな変化や、感情の起伏に気が付かないわけではない。
でもあえて、過剰には反応しないのが俺だと自負している。
花音のことだってそうだ。元気がない時もあるし、食事が進まないときもある。
そんな時には心配もするし声だってかけるが、原因を追求することはしない。
本人が話す気になれば言ってくれるだろうと待つことにしている。
今回も、花音から電話があって会議中で繋げなかったと、里佳子から報告は受けていた。
その後、花音の方からも何も言って来ないから用は済んだんだと思っていたが・・・
「里佳子、あんまり酷いことすると首にするぞ」
「できるの?私がいないと困るでしょ?」
「それは・・・」
でた、里佳子のプライベートモード。
こうなると普段から強い里佳子の口調が毒舌に変わる。
「あの日はこの事業の正念場だったじゃない。夜遅くまでホテルに詰めて現地の人間と会議をしている勇人に、余計なことを考えさせたくなかったのよ。そもそもあのタイミングで、花音さんからの電話なんて出る余裕はなかったでしょ?」
「それはそうだが・・・」
確かにあの時は、仕事の山場だった。
色々と言う奴はいるが、それが俺らしいと自分では納得している。
もちろんそれは仕事上のことだけではなくて、プライベートでも言えること。
小さな変化や、感情の起伏に気が付かないわけではない。
でもあえて、過剰には反応しないのが俺だと自負している。
花音のことだってそうだ。元気がない時もあるし、食事が進まないときもある。
そんな時には心配もするし声だってかけるが、原因を追求することはしない。
本人が話す気になれば言ってくれるだろうと待つことにしている。
今回も、花音から電話があって会議中で繋げなかったと、里佳子から報告は受けていた。
その後、花音の方からも何も言って来ないから用は済んだんだと思っていたが・・・
「里佳子、あんまり酷いことすると首にするぞ」
「できるの?私がいないと困るでしょ?」
「それは・・・」
でた、里佳子のプライベートモード。
こうなると普段から強い里佳子の口調が毒舌に変わる。
「あの日はこの事業の正念場だったじゃない。夜遅くまでホテルに詰めて現地の人間と会議をしている勇人に、余計なことを考えさせたくなかったのよ。そもそもあのタイミングで、花音さんからの電話なんて出る余裕はなかったでしょ?」
「それはそうだが・・・」
確かにあの時は、仕事の山場だった。