離婚前提から 始まる恋
歪な結婚生活

私の旦那様

翌朝。

「う、うぅーん」
重たい体を引きずり、私はベットから抜け出した。

昨日、とは言っても実際には今日だけれど、眠るためにベットに入ったのは午前4時だった。
それからもなかなか寝付けず気が付けば夜明けで、すぐに起床時間。
結局ほとんど眠ることができないまま朝を迎えた。

結婚した時から、私たち夫婦の寝室は別々。
もちろん広いマンションで部屋が余っているからって理由でもあるけれど、それ以上に帰りの遅い勇人が眠っている私を起こさないように気遣ってくれているからだと思う。
私もそのことに不満はなくて、お互いの自由を尊重しつつ快適に暮らしている。

「なんだか、頭が痛いわ」
ここ数日の疲れが一気に出た感じで、少し熱っぽさも感じる。
気を付けないと夕方には熱が上がりそうだな。

とりあえず常備薬の鎮痛剤を飲んで、私はキッチンへ向かい朝食の準備を始めた。
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