とある会社の色んな恋


「……いいですよ。
僕でよければ」


え?え?え?
本当に!?
自分から誘っておきながら、
信じられない!
私なんかが、
秋野さんとご飯に行けるの?
行っていいの?

30年間で一番の勇気は、
無駄にはならなかった!





翌日、夢かと思うような
素敵でキラキラな時間が流れて、
こんないいことがあると、
後で絶対不幸が降りかかるんじゃないかと
心配になるほどだった。


「秋野さんは?
休みの日なにしてるんですか?」
「ははは、これといって何もしてないよ。
それより、内海さんのパソコンのモニターに
びっしり貼られた
イケメンの顔が描いてあるふせん。
あれは何?」




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