俺の恋を君に【中編】
「高木君?良かったの??」
「いいんだよ」
「でも……」
……なんかむかついた
俺は中西の腕んつかんだまま立ち止まる
「高木君??」
「中西はいいわけ?」
「へ?」
「彼氏が他の女に告られてんのに我慢できんの??」
いつになく真面目な顔して俺が言うから
中西はうつむいてしまう
「俺があいつんとこいっても良かったわけ?」
「………だめ」
中西は俺に捕まれてた腕をはずす
「なにが?」
ちょっとむかついたから意地悪
「……いっちゃだめ」
むかついてたけど
耳まで赤くなってる中西をみて
そのむかつきもなくなった
可愛いって思ったし?
「我慢せずに言えよな
さっきの俺とあいつのやりとり聞いて
うつむいてたくせに」
俺はギュッと中西を抱きしめた