俺の恋を君に【中編】
「何もしてないよー?」
「ほんとだな」
「でもー付き合ってくれなきゃしちゃうかも?」
俺は言葉につまる
「ねーわかったでしょ?順は中西さんを守れないの」
守れ…ない?
俺は…中西を守れないのか?
あんだけ守る守る言ってて…口だけなのか?
「私と付き合ってくれたら辞めたげるんだよ?」
……
俺じゃ…無理…か?
「守ることなんて順にはできない」
ズキッ――
「どうする?順」
中西が傷つかない為にはただひとつ
俺が…
付き合えばいい…
そうだよな…
俺じゃ中西を守ることはできないから…
「…わかった」
「ふふじゃあ中西さんに手は出さないでおく」
「………」
俺は倒れてる中西の元にいき
髪をなでる
「ごめん」
そう一言言って
俺は中西を抱き上げ
教室まで運んだ