俺の恋を君に【中編】
11、嘘


あれから3日


メールがきても電話がきても無視してる


教室で目が合ってもすぐ背ける


話かけられても無視して教室をでる



そのたびに胸をわしずかみにされた気分になる


苦しくて泣きそうなほどつれーけど

守ることができないからあいつの言うことを聞くことしかできない



その日の昼休み
秀に呼び出された


「なんだよ」


「なんだよじゃねぇ」


いつになく真剣……いや怒ってる秀の目を直接見ることはできなかった


「なんで中西を無視すんだよ」


「……」


「持田か…?」


ここでそうだ
って言えば中西は
また同じ目にあう

いやそれ以上に



「違う…」


「じゃなんだよ」


「…嫌いになったから」


その言葉と共に
俺の胸ぐらをつかむ秀


「ふざけんなよ」


「……」


「俺はお前の嘘聞きにきたんじゃねぇんだよ」


「嘘じゃねぇ」



バキッ――



胸ぐらから手が離され
秀に殴られる


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