俺の恋を君に【中編】
地面に倒れこむ俺に
馬乗りになってまた胸ぐらを掴む
「…また昔に戻んのかよ」
昔…に戻る………
戻ってねぇ…
俺は戻ってなんかねぇ
気づいたら俺は秀を殴ってた
秀は地面に転がる
「てっ…なにすんだよ!!」
口元の血を拭い
俺に向かってくる
殴られて殴り返して
何発殴ったか分からないぐらい殴った
「お前ら―!」
声のしたほうを見ると
すごい形相で走ってくる山先
周りには
ギャラリーができてた
あっさり捕まえられた俺達は生徒指導室に連れて行かされた
そこで訳を聞かされたがなにも言わなかった
あきれた山先は
もういい
と言って俺達を保健室に連れて行った
傷の手当てをされ
授業中の教室に入る
静まってるのを気にせず
席にすわる
その授業中はずっとイライラしていた