俺の恋を君に【中編】
そこにいたのはあいつ
タイミングが悪いってか運がないっていうか
「あれ?誰かいるの?」
ひょいっとリビングを見るあいつ
俺は隠すように体を動かした
「…来てるんだ中西さん」
「三人いるんだよ…」
「わかってる?」
あいつは上目で俺を見る
「お前と付き合ってやってんだもう関係ないだろ」
俺は睨みつけそう言う
「会っていいなんて言ったっけ?」
そうあいつに言われて俺は思った
また
やられるかもしれないって
あいつはそれだけ言って帰ってった
俺は鍵を閉めその場に座りこんだ
どうしよう……
頭の中はその思いでいっぱいだった