恋愛はもうしないと決めたのに、次期社長にアプローチされて困ってます!
緊張を覚えながら五月は自分が配属された部署をチラリと覗く。女性向けの化粧品を扱っている会社だが、男性社員の姿もたくさんあった。そして、女性社員はみんな仕事着とは思えないほどおしゃれで綺麗な人が多い。
(今まで触れたことのない世界に足を踏み入れたみたいな感覚……)
少し手が震えてしまう。それを力強く拳を握ることで誤魔化し、五月は「おはようございます!」と大きめの声で挨拶をしながら一歩を踏み出して中へと入る。人の視線が集まった。
「ほ、本日からお世話になります。宇佐美五月です。よろしくお願いします!」
人の視線にさらに緊張してしまい、五月の顔中が燃えるように熱くなる。声は上ずってしまったものの何とか挨拶を終え、頭を下げる。すると、誰かが近付いてきた。さらに視線が増す。
「宇佐美さん、顔上げて?」
低いのにどこか優しい声に、恐る恐る五月が顔を上げると、そこには驚くほど顔立ちの整った男性がいた。こんなにも華やかな人を見るのは初めてで、五月は言葉を失ってしまう。
(今まで触れたことのない世界に足を踏み入れたみたいな感覚……)
少し手が震えてしまう。それを力強く拳を握ることで誤魔化し、五月は「おはようございます!」と大きめの声で挨拶をしながら一歩を踏み出して中へと入る。人の視線が集まった。
「ほ、本日からお世話になります。宇佐美五月です。よろしくお願いします!」
人の視線にさらに緊張してしまい、五月の顔中が燃えるように熱くなる。声は上ずってしまったものの何とか挨拶を終え、頭を下げる。すると、誰かが近付いてきた。さらに視線が増す。
「宇佐美さん、顔上げて?」
低いのにどこか優しい声に、恐る恐る五月が顔を上げると、そこには驚くほど顔立ちの整った男性がいた。こんなにも華やかな人を見るのは初めてで、五月は言葉を失ってしまう。