プラトニック ラブ
胸に沁みる応援の言葉
セイは荷物の整理を終わらせると、ジュンに言い渡された視聴覚室へと向かう。
2年生の教室から階段を使って1階に下り、東校舎に向かう為に職員室の中を通る。
すると、セイの存在に気付いた職員達は順々と引き止め、最後に心強いエールを送った。
「留学しっかり頑張ってこいよ。日本でずっと応援してるからな」
「体調を崩さないようにね。貴方ならきっと向こうの生活にもすぐに慣れると思うわ」
「辛くても苦しくても、最後までしっかり頑張って来てね。パワーアップして戻ってきたKGKを今から楽しみにしているからね」
職員達から応援の言葉を受け取る度に、感銘を受ける。
留学がより一層現実味帯びてくると、胸から熱いものがじわじわと込み上げてきた。
職員室を通り抜けて東校舎に入ると、右側には校長室があって、左側にはいつもお世話になっている保健室がある。
セイは最後の望みをかけて後で保健室に行こうとしていたが、日頃から何かと迷惑をかけていた養護教諭にゆっくり挨拶がしたくなったので先に保健室に寄る事にした。