プラトニック ラブ
夢の出口
断ち切れない想いは想像以上に長く続いた。
窓の向こうの景色を見るたびに今年は大雪にならないかなって。
今年こそは彼に会いたいなって思って、目をつぶって両手を合わせて神様にお願いしてみたりして。
それから、長い歳月を経て偶然に偶然を重ねようやく彼と再会出来て、最終的には2人の気持ちは1つに繋がっていたのに…。
境界線の向こうにいる私は、現実という重石に押しつぶされてしまった。
付き合っている間にちゃんと気持ちを伝えていれば、また違う未来を辿っていたかもしれない。
家庭の事情に左右されて夢の入り口が変わってしまったように、夢の出口もそれぞれ別々のところに用意されていたような気がした。