プラトニック ラブ
盲点
彼とは中学生の頃に交際を始めた。
派手な見た目とはギャップを感じるほど、一途で真面目な人。
中学生の恋愛なんておままごとと一緒だよってバカにする人もいたけど、27歳のいま振り返ってみても、本物の愛だったと断言出来るほど私達の心は寄り添っていた。
高校受験が終わり、無事に進学が決まった時。
私達は『また同じ学校に通えるね』って、幸せを噛み締めがなら新しい門出に喜んだ。
でも、まさかこんなに厳しい規則が付き物だったなんて⋯⋯。
高校進学を機に、彼は転居。
近所に住んでいた頃のように気軽に会えなくなり、連絡手段は携帯電話のみになった。
そこに、連絡手段が途絶えてしまう盲点が生じていた。