プラトニック ラブ
二人に訪れる障害
「……えっ、違うの?」
「もーっ、違うってば!勝手に妄想を膨らませないでよ」
「残念。大スクープかと思ったのに」
菜乃花は期待外れだと知り、残念そうに口をへの字に結んだ。
恋の報告には危険がいっぱい潜んでいると、念頭に置かなければならない。
さっきは、冴木さんに警告されて嫌な思いをしたけど、彼の事を1度考え始めるとすぐに頭が一杯になってしまう。
ひょっとしたら、嫌な事はいい事は勝てないのかもしれないね。
恋はまだスタート地点。
これから訪れる障害については、重く考え過ぎないようにしよう。
彼と付き合いたてだったこの頃は、幸せを噛み締めるあまり先々の事を深く考えずにいた。