プラトニック ラブ

二人に訪れる障害



「……えっ、違うの?」

「もーっ、違うってば!勝手に妄想を膨らませないでよ」


「残念。大スクープかと思ったのに」



菜乃花は期待外れだと知り、残念そうに口をへの字に結んだ。


恋の報告には危険がいっぱい潜んでいると、念頭に置かなければならない。




さっきは、冴木さんに警告されて嫌な思いをしたけど、彼の事を1度考え始めるとすぐに頭が一杯になってしまう。

ひょっとしたら、嫌な事はいい事は勝てないのかもしれないね。



恋はまだスタート地点。
これから訪れる障害については、重く考え過ぎないようにしよう。







彼と付き合いたてだったこの頃は、幸せを噛み締めるあまり先々の事を深く考えずにいた。


< 31 / 272 >

この作品をシェア

pagetop