国の再建のために捨てられたもと皇太子妃ですが強く生きています
「ないとはいえない。お前の心を変えればいいだけだ。俺が絶対いつか変えてやる。お前は俺の妻になるんだ。絶対にっ!他の男となんて絶対許さない!」

「……」

あまりの剣幕に押されてしまい何も言えなくなった。

「とにかくそういうことだ。それと忘れるな。明日は観劇に行く日だからな」

そういうと、バタンと扉を閉めてアドルフは行ってしまった。

何なの…。いったい。
自分は6年間も放置しておいてよくいうわ。
何が妻よ!ばかっ!

その日はさすがにモヤモヤして眠れなくなってしまったオリヴィアだった。
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