国の再建のために捨てられたもと皇太子妃ですが強く生きています
「メナードの好きな花だ」
「え?」
「その花だよ。メナードが好きで庭園に植えていた。カルトナーでは育ちが悪くて数年であきらめたみたいだったけど、花の汁がついたらとれないのがいいのよと言っていた。アイツらしいな」
なんで忘れていたんだ。
アイツのことを思い出すのも嫌だったのか。俺は。
そしてこの花こそ。
「サウザーの北部のアマルル地方でしか育たない花」
そうだ。北部だ。
北部アマルル地方。それはまさしく、アガサ伯爵領の横に位置する場所。
これですべてつながった。
「オリヴィア。ありがとう。全部つながった。メナードとアガサが」
「え?そうなの?」
「え?」
「その花だよ。メナードが好きで庭園に植えていた。カルトナーでは育ちが悪くて数年であきらめたみたいだったけど、花の汁がついたらとれないのがいいのよと言っていた。アイツらしいな」
なんで忘れていたんだ。
アイツのことを思い出すのも嫌だったのか。俺は。
そしてこの花こそ。
「サウザーの北部のアマルル地方でしか育たない花」
そうだ。北部だ。
北部アマルル地方。それはまさしく、アガサ伯爵領の横に位置する場所。
これですべてつながった。
「オリヴィア。ありがとう。全部つながった。メナードとアガサが」
「え?そうなの?」