私だけの怪獣
∑ガラガラ



扉が開いた音で目が覚めた。



いつの間にか寝てたんだ......。



∑ピシャ



カーテンが開き、隙間から紓木の顔が見えた。



「ここに居たのか」



「......」



なんとなく、寝たふりをしてしまった。



「......寝てるのか?まったく、心配したんだぞ?」



紓木はそう言い、私の頭を撫でた。



このまま眠っているふりを続けるわけにはいかず、今起きた”風”を演出した。



< 35 / 45 >

この作品をシェア

pagetop