エリート御曹司に愛で尽くされる懐妊政略婚~今宵、私はあなたのものになる~
いつくしむように菜摘の髪をなでる大きな清貴の手。そのやさしさに温かさに、胸の奥がときめいてたまらない。
「菜摘」
彼の声がわずかに低くなる。そっと顔が近づいてきた。キスの予感に自然と目を閉じた菜摘は彼の柔らかい唇を感じて、込み上げてくる幸せに喜びの涙を流した。
久しぶりに感じる清貴の体温に、菜摘の胸が高鳴る。彼も同じ気持ちだったようで、唇が離れ見つめ合ったときに、互いの気持ちの答え合わせをする。
「いいのか?」
「……うん。ちゃんと清貴の奥さんになりたい」
今までも肌を重ねてきた。しかしそれは互いに気持ちはあったが、通じ合っていたわけではない。
ふたりはこれから本当の夫婦になっていく。つまずきうまくいかないこともあるだろう。しかしそれでも時間をかけ夫婦になっていくのだ。
その始まりを今ふたりで感じたい。互いにそういう思いを持っていた。
清貴はその場でもう一度菜摘にキスをする。すぐに唇を離してじっと目を見つめた。
「もう逃げられないからな」
「うん……もう逃げないよ」
菜摘が返事すると同時に、唇がふさがれた。胸がドキドキと高鳴る。それが加速すると同時にどんどん激しくなっていく。
舌先が唇を割って侵入すると菜摘はそれを自ら受け入れた。歯列をなぞり上顎を刺激する。
隠れていた菜摘の舌をからめとるころには、半開きになった唇からどちらのかわからない唾液が顎を伝う。
ゆっくりと傍にあるベッドへと誘導されて、されるがまま押し倒された。
顎に伝う唾液を舌で舐めとった清貴は。情欲をたたえた目で菜摘を見つめている。そうかと思うとおおいかぶさってきて、今度は彼女の弱点の耳で吐息交じりの低い声で囁いた。
「悪い、まだ菜摘が腕の中にいるっていう実感がない。お前がいない間夢見てたから、今がそのまだ夢の最中なんじゃないかって思う」
菜摘も今日みたいに彼に抱きしめられる日を何度夢見ただろう。
清貴が菜摘の額に自らのそれをコツンとくっつけた。
「私も同じ気持ちだよ。こうやって好きって言って抱き合えたらいいなって結婚したときから思っていた」
結局、言葉が足りず互いの気持ちを伝えることで、今の関係を壊すのが怖かったふたり。互いに思い合う気持ちをもっと持っていれば、こんなことにはならなかったのだ。
「これからは、思ったことは全部口にしような、お互い」
「菜摘」
彼の声がわずかに低くなる。そっと顔が近づいてきた。キスの予感に自然と目を閉じた菜摘は彼の柔らかい唇を感じて、込み上げてくる幸せに喜びの涙を流した。
久しぶりに感じる清貴の体温に、菜摘の胸が高鳴る。彼も同じ気持ちだったようで、唇が離れ見つめ合ったときに、互いの気持ちの答え合わせをする。
「いいのか?」
「……うん。ちゃんと清貴の奥さんになりたい」
今までも肌を重ねてきた。しかしそれは互いに気持ちはあったが、通じ合っていたわけではない。
ふたりはこれから本当の夫婦になっていく。つまずきうまくいかないこともあるだろう。しかしそれでも時間をかけ夫婦になっていくのだ。
その始まりを今ふたりで感じたい。互いにそういう思いを持っていた。
清貴はその場でもう一度菜摘にキスをする。すぐに唇を離してじっと目を見つめた。
「もう逃げられないからな」
「うん……もう逃げないよ」
菜摘が返事すると同時に、唇がふさがれた。胸がドキドキと高鳴る。それが加速すると同時にどんどん激しくなっていく。
舌先が唇を割って侵入すると菜摘はそれを自ら受け入れた。歯列をなぞり上顎を刺激する。
隠れていた菜摘の舌をからめとるころには、半開きになった唇からどちらのかわからない唾液が顎を伝う。
ゆっくりと傍にあるベッドへと誘導されて、されるがまま押し倒された。
顎に伝う唾液を舌で舐めとった清貴は。情欲をたたえた目で菜摘を見つめている。そうかと思うとおおいかぶさってきて、今度は彼女の弱点の耳で吐息交じりの低い声で囁いた。
「悪い、まだ菜摘が腕の中にいるっていう実感がない。お前がいない間夢見てたから、今がそのまだ夢の最中なんじゃないかって思う」
菜摘も今日みたいに彼に抱きしめられる日を何度夢見ただろう。
清貴が菜摘の額に自らのそれをコツンとくっつけた。
「私も同じ気持ちだよ。こうやって好きって言って抱き合えたらいいなって結婚したときから思っていた」
結局、言葉が足りず互いの気持ちを伝えることで、今の関係を壊すのが怖かったふたり。互いに思い合う気持ちをもっと持っていれば、こんなことにはならなかったのだ。
「これからは、思ったことは全部口にしような、お互い」